これこそが、本題だろう
本題とは関係ない文春の訂正に関する導入部(それにしては長すぎるんだがな)、追加取材で文春が販売している記事で、当日、当事者二人が会った過程については、1月8日の時点で変更していたのだから、(そしてフジの発表も当然聞いて再確認したのだろう)1月8日に変更しましたなど謝罪として公表する必要があるとは私は全く思わないし、TBSは違うのか? などという与太話も置いといて、上で書かれている事は大げさでもなんでもなく、まさしく私がそうだろうと感じていた、当時蔓延していて今もきっと色濃く残っていたに違いない、TV業界全体の感覚だろう。
まぁその中でもおそらく、チャラさについてフジは全てで飛び抜けていただろうが、朝日でも、ネットだからと今はある意味見逃がされていて、きっと将来、間違いなくもっとひどい問題が露呈するだろうと私が予想するABEMAに出資し、更に関係性を強めているように、おそらくすべてのTV局、メディアの第一線で多くの部下を使う立場であろう、今回引退することになったタレントと同じぐらいの年代の、芸能界、プロスポーツ界とTV局、そしてそれを取り巻くスポンサーやプロダクション、そして一部出版業界の者たちにとって、ここまで事件化されないだけで「業界全体にとって、あたりまえの風景」だろう。
つまり、女子アナに限らず、ようは性的欲求を満たせる下の者(多くの場合若手)が接待で使われるのは、芸能人だろうが出版関連’だろうが、時には若手スポーツ選手だろうが、あるいは若手政治家(大阪維新だね! 橋下、オマエの作った政党だ)だろうが、(あるいは、オリンピックの女子選手の接待を思い出せばいい)同じであり、その性にまつわる接待を受ける者たちとは、営業相手の関係者に限らず、同じ組織の上役だったり、ただそのサークルで権力をもつ全ての者、上の立場にある者だ。
たとえばこれなんかも、全く同じ構図で、本人曰く騒いでるのは、妬んでるだけということだが。いやぁ、クソがのさばるのが、ネットメディアなのだから、ネットメディアとは、それこそオールドメディアから除外されてしまったクソが集まる可能性はどうしても高いということだな。
あるいは、ネットメディアのABEMAのダメさ加減、そして何よりもゾーニングのひどさは、本当にもっと世間が気づくべきだろうと思う。
バラエティーで有名になった、一部の大学教授、文化人、メディアに露出するようになった有名人(弁護士、医者、評論家などのコメンテーター)や、元政治家、元官僚まで関わってくる、全てひっくるめたメディアでの露出と知名度が作り上げた、特異な社交界全体で、一般社会とは少し違う常識が蔓延していたはずだ。当然その中でも、その時々で、接待を受けれる人間とは限られているからこそ、当時その中心におれず周縁部で羨ましいと眺めていた人物達は、いま存分に綺麗事を言えるわけだが。じゃぁ、だれかそれを問題にして、真正面から取り上げたか? 誰もいないだろう。
当時接待を受けたであろう彼らの多くは、自分の都合の悪いことは絶対に隠す一方で、暴露ネタを垂れ流してるわけだが。
もっともこんな話題は結局は、ほとんどの一般人にとってはゴシップでしか無い。そして、もしもこのような報道が、一般社会に意味があるとしたら、それは私達が、このモデルケースを元にして、自分たちの一般社会のレベルで落とし込んで、性的欲求が絡む関係性において、プライベート、仕事、いかなる場でも適応されるべき、互いに大人が守るライン、原則をより明確に作ることだろう。
それは、マナーのコンサル会社が、あるいは、よくわからない専門家が、勝手に決めることではなく、たとえば企業が積極的に自社ルールを公表すればいいと思う。ビジネスで関係する、仕事の延長での付き合いにおける、会合でのルールというべきか。
もっとも、つい少し前でもこの程度だからな。所詮、これが私達、日本人の今の時代精神、時代のモラルなのですよ。これで元官僚、超エリートだからな。地位が人を作るのではなく、地位が欲望を満たすということなのだろうな。もちろん、金でも権力でも同じことだろうけど。
上が最悪なのは、ただの金持ちの個人的道楽ではなく、結局は企業、法人、会社の金ってことだ。
もしも上の世代のモラルを軽蔑するなら、これこそ若い世代が怒るべきだろうが、実際は、自分たちもそれを羨ましいと感じているかどうかは、ほんとうのところわからんしな。自分が接待される側ならどうだってことだ。若くして成り上がった者たちの振る舞いにあこがれている若者が多いんじゃないのか? 自分はああはなりたくないと思い、自分の生き方として、他者がどうではなく、「恥じること無い振る舞い」を常に選択できる人が少しでも増えたらいいと私は思うけどね。