小泉構文しか、絶対に勝たん

 私は、あまりお笑い番組を見なくなっている。普通に笑うことはあるのだが、腹をよじって、苦しむほど、止まらなくなる笑いの波で、なんでこんなにこいつは面白いんだ、頼むからもう許してくれと、泣くほど笑ってしまうことは、さすがに、もうそんなにない。

ふかわの石丸構文それなりに面白かったが、それはむしろ、そういう受け答えをしてしまう、石丸氏の性格的なものに対する、マイナス感情であるのだから、「ふふんっ(感じ悪いよな)」という、短い二ヤリであり、ほかの例文をみても、そんな感じだよなという、顔は別に笑っていない、皮肉っぽい笑いであった。

ところが、寝る前についこの動画を見てしまい、(元文春編集者の、野田支持が、本当に気持ち悪く感じていたので、批判的な気持ちで眺めていたのに)おそらくここ数年で、店の客との会話よりも、飲み屋での会話よりも、あるいは家人と自分のおばかムーブよりも、様々な動画サービスで選んだコメディ映画よりも、心から、腹がよじれて、あまりに苦しくて、頼むからもう許してくれ、本当に勘弁して、そう泣くほど笑わせてくれたのが、小泉進次郎氏だ。 これは嫌味でもなんでもなく、小泉進次郎は、お笑いの天才だと思う。

昔見た、聞いた構文もあって、当時は怒りのほうが、かすかに強かった気もするが、今回の自民党の党首討論や記者とのやり取りで新たに加わった小泉構文は、さらに凄みを増してキレッキレであり、本当にたまらない

吉本の若手なんか、本当に目じゃない進次郎の小泉構文が、彼の音声付きであれば、ほかの芸人や動画で笑うのは、相当難しくなるだろう。

最初にこっちを見てからだから、より一層笑ってしまったのかもしれないが。

嫌味でもなんでもなく、これほど笑わせてくれるのは、真の才能でしかない。

小泉進次郎が日本の総理になった世界線は、お笑い日本だと思う。記者会見、あるいは国会中継、すべてのコメントから目が離せないだろう。

海外首脳との対談は、通訳付きでぜひ、録画中継してほしい。相手が笑うかどうかはわからないが。日本国民は、笑い続けるしかないはずだ。

ただこれだけパンチのきいた返答の数々、つまり笑いの神が、平和公園の鳩ぐらい大量に連続で舞い降りてくるには、何かの条件が、きっとあって、それが何か知る必要があり周りが意識して作り出す必要があると思う。

だが、たとえ条件付きであっても、(そしてそんなにハードルは高くないはずだ。だって、こんなに多いのだから)こんなに笑える、見た感じナイスガイは本当にいないのだ。(いい意味でなのか、それはわからない。だって政治家なのだから。そして元総理の息子であり、ついに与党の党首、つまり総理大臣に手が届くところまで来た政治家であるという現状が、さらに笑いの価値を高めているのも間違いはないのだが)

でも、お笑いのクオリティーは、本当に高い、高すぎるのだ。そして彼は決して、知的だとは言えなくとも、本当に頭が悪いわけじゃないというのは、私もわかっている。ただ何かが本当に真空なのだろう。対話しながら、一種の瞑想状態なのかもしれない。)

くそつまらない、野田どじょう立憲保守党なんか、しばらくは忘れるぐらいに、小泉進次郎は面白いし、笑わせてくれる

本当に政治なんかどうでもいいと思ったら、私はきっと彼を応援しただろう。事実私は彼に感謝したのである。こんなに笑わせてくれてありがとう、進次郎さんと。(敬語で、心からそう言った)