ほっとけよ

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230630/k10014114041000.html

私は、他人ではなく自らの性的動画を同意で撮影し、希望者にのみ販売したぐらいで逮捕され実名まで出されて報道されているのが、本当に理解できないし、警察は暇で仕方がないのだなと思う。おそらく、取り締まるよう上の方から指令があったのかもしれないが。

半グレの暴力行為や、ヤクザの下請けのような詐欺行為という、他者に危害を加える犯罪こそ、取り締まるべきだろう。そのような犯罪に手を出さずに、完全同意の性的コンテンツを売って、それを購入する人がいることで、お金が回るなら、よっぽどいいではないか? 

たとえ会社になっていても、本当のところ、世の中詐欺のようなものを販売する商売やセールスで溢れている。それらはめったに取り締まられないが、自らの行為や肉体を映像化して販売している彼ら、彼女たちは、ずっとまともだろう?

そんな仕事を奪ってどうするのだ? そもそも、ありとあらゆる自撮り、もしくは当事者が了解した、自らの性的コンテンツ販売で、本当に留意すべきなのは

1.強制性 2.ゾーニング(売る側、買う側)

この2点だと思う。 よくありがちなのが、「この程度」だと思っていたのに、「この程度」ですまなかった。あるいは、「断れない」状況に追い込まれ、本来想定していなかったものまで撮影されてしまった。これは撮影される側が被害者になるので、絶対に止めなければならない。このための法律が整備されるのは当然だろう。

ゾーニングの問題は、買い手は教育上ということだろうが、そもそも「未成年」には「自らの性的コンテンツを売買することでの、リスクやデメリットを理解できない」という前提で考えられている。「自分で判断できる年令になるまで、ともかく禁止する」というやり方で、被害者になるのを防いでいるわけだ。

さて、20歳を越えた成人、男性、女性が、自分たちのビジネスとして、自分たち、もしくは個人を演者にして撮影したモノを、無修正で販売することの、何が他者に迷惑を与えるのだろうか? 本当に教えて欲しい。
一体当事者以外の誰が、どのように、困るというのだ? 

これは以前、ろくでなし子さんの、3Dデータ騒動でも強く感じたことだ。

あの場合は、そもそも性器そのものの3Dデータである。それをアートとしての表現として認めるかどうかはともかく、物好きな人がいるんだなというのが、率直な感想だった。そんなものblenderや、MAYAで読み込んだところで、正直何の性的興奮も自分は得られないと思う。 切り取られたそれ自体に、普通は何も感じないから。

私がわからないのは、貴賤を人は何によって決めているのだろうか? 誰かが自分を撮影した性的コンテンツに、お金を払うのも、誰かが育てられた家畜の命を奪って提供されるステーキと、一体、倫理的に何の違いがあるのだろうか。正直言うと、もしも自らが題材となった性的コンテンツが悪ならば、私は、必要以上の命を奪う事で成り立つ、ほとんどの食にまつわる産業のほうが悪ではないかと思っている。(もちろん、性的コンテンツも食品販売も悪だと思っていないので、自分は美味しくいただくわけだが)

個人的に、素人系は興味が全く無いので、それらが販売されることに消費者としては何のメリットもないが、本人が許可している、自らの「未修正」作品を、購入者しか手に入らないように売買することに、何の問題があるのか私はさっぱりわからない。もっとも、私の倫理観は一般の、つまり国民の平均からずれているだろうから、是非、これについては、「こういうところが問題だ」等、教えてもらいたいところである。



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