反ユダヤ主義と、イスラエルの極右批判は何の関連性もない
反ユダヤ主義というのは、ユダヤ人への民族的、あるいはユダヤ教への宗教的差別に基づく偏見、批判、暴力であろう。この対象をパレスチナ人に、あるいはイスラム教に変えて完全に体現しているのがイスラエルの現極右政権であり、それを支持してしまったイスラエル国民であり、世界にいるであろうその支持者、支援者たちである。
10000回でも同じことを言うのだが、ハマスのテロ行為を批判するのは、暴力を憎む全ての世界人類の共通項であろう。同じようにイスラエル政府がやってきたパレスチナ人への様々な暴力を、批判しないわけにはいかないのである。で、後はどちらがより重たいか、どちらが先かという天秤である。
どっちもどっちなどではない。どちらも正当に批判されるべきであろう。
ハマス壊滅と、極右イスラエル政権の解体は、どっちがより正しい行為だろうか?どっちが先に行われるべきだったろうか?
ハマスはいつ誕生したのか?そしてどうして、力を持ったのか? どうして選挙で選ばれたのか?どうしてガザ地区を実効支配できるようになったのか。その全てに、歴代イスラエル政府の入植政策、入植地での治安政策、ガザ地区の封鎖、常にパレスチナ人への迫害行為が関係している。
ハマスを批判するなら、同時にそれらについて語らない、批判しないのは、突然恐ろしいテロ組織が誕生して、意味もなくイスラエルの無垢な市民を襲撃し、残虐に殺したと考えるのと同じことだとわからないのだろうか。いいや、わかっていてそれには触れない。触れたくないのだ。
なら差別主義者はどっちであろうか?
反イスラエルのテロ組織を生み出したのは、残虐で利己的で狂信的なイスラエルの極右政治家とその支持者であったと理解できない人達こそ、未だに、おとぎ話の世界で生きているのである。