順序が間違っている

オンライン投票についての意見は色々あるんだが、断固反対とか書いてる人の意見を見たら、宗教団体の構成員の投票先に関する不安が出ていた。

さて、宗教団体の構成員が、もしも、他の構成員に、投票状況を見せるように要請したり、全く同じ日に皆の前で監視のもとに投票をすることを要請されるからと、その可能性や危険性を考えて、オンライン投票を反対するべきだと本気で言ってる人は、まず物事の順序を正しく理解してくれ。

そもそも、いかなる人間も他者の選挙権を行使できない、強制できない。それを認めると言ったのは、たとえばゼロ歳児の投票を親が行うと言ったアホ政党だが、実際彼らは保守の数合わせにもならない無能集団、ハラスメント集団なので、無視していてもいいだろう。

あえて強制する、監視する、政党や団体、たとえば他者が確認した上でのオンラインによる投票を義務付けたり、要請するような宗教団体や、政党、もしくは構成員がいれば、(オンライン投票による他者の選挙監視)当然それは法的に裁かれることになる。

そのような命令を行った時点で、法的に犯罪と認められるような行為を、本当にあらゆる団体(宗教団体に限らず同問題は常に考えられる)の加盟者や、構成員、親族が、選挙権のある成人相手に行うだろうか? 互いに監視するだろうか? もちろん、どんな世界にも集団にもアホはかならずいる。だが、それがバレたときのリスクは、大きな集団ほど問題になるわけだから、そのような特別な場合を優先して、だから絶対にするべきではないと論じるのは、単にバランスを欠いているだけである。

むしろ、そのような体質のある団体だと発覚すれば、少なくとも団体に従わない投票を行いたい者にとっては、メリットでしか無いだろう。そんな現状は必ずバレるし、可視化される。一方で監視されるのは全く構わない。投票はその団体が決めても当然だと思っている人たちがいるなら、それはもう、当人とその団体の問題でしか無い。つまるところ、そのような団体と個人の関係性を認めるべきかどうかという、根本の話になるし、宗教、団体、結社の自由まで否定することになる。

仮にその可能性があるから、オンラインはやめてくれと言う本人がいるなら、そのような団体からは抜けることだし、選挙権がある年齢なのだから、そのようなことをあなたに要請する親族、あるいは他者と対峙することを本気で考えるべきだろう。そうでなく、勝手に第三者が心配しているだけなら、せいぜい思い込み程度の話である。

もちろん、その危険性を考え、明確にオンラインでの投票を決定した時に、その投票を監視できるように強制、要請したものへの罰則も法制化するべきという意見なら、賛同はする。