You are so beautiful to me...
映画感想でも曲紹介でもないが、今も少しもやもやしている英訳の話です。完璧な正解があるかは、よくわからないんだけど。まぁ、英語もきっちり日本語に一字一句訳せなくても、感性でそのまま感じるのがきっと大事?!
アイスコーヒー呑んでると、なぜかこのフレーズが浮かんできたので、記憶を探ったら、元々最初に知った、聞いたのは、映画のED曲だった。
もちろん映画は、アル・パチーノの、カリートの道であり、ラストシーンは確か、美しい女性が南国の海辺で、現地の子ども達による演奏をバックにダンスしてる映像だったはずだ。
その映像とは、ヤクザ世界から足を洗い、新天地へ向かうつもりだった主人公が銃弾で倒れる瞬間、お腹の子どもと共に、先に逃がした彼女の未来(カリートの想像だと思うけど)だった。
情景的にはマーシーの曲(アンダルシアに憧れて)とほぼ同じだと思う。元来男はこういうシーンが、とっても好きなのだ。今の子はしらんが。
なぜかED曲の、このフレーズだけがメロディーとともに突然浮かんできて、今更ながら気になったのは、どのように解釈したか、そして今ならするかだった。
You are so beautiful to me. は、当時から、そしてその時からずっと、自分の感覚としては、「君は、俺には美しすぎる(だから、俺とは釣り合わない)」 だった。
構文的には、Too beautiful for me. と同じだと思ってたけど。So …. to だと、より口語っぽいんだろうなと、勝手に解釈して、そういう意味で画面に食入りながら頭の中で何度も再生してたし、それはとっても、その時映画を見ていた自分の感覚に合っていたのだと思う。
この手の歌が心に残ってしまうなら、だいたい恋愛中だったはずだ。あるいは、別れる直前だったろう。
君は、俺には美しすぎる。(だから多分うまくいかなくなる。それがわかってるから、切ない)と勝手に訳し納得してた。 そんな事考えて、勝手に気持ちよくなってたはずだ。
映画では、暗黒街で生きてきて、抜け出したくても抜け出すことができなかった昔気質のマフィアであるカリーㇳ(足を洗おうとしたが、人間関係に引きずられ失敗してしまう)と、一般人(堅気)であるバレエダンサーの恋人との不釣り合いを、表してる気がするし、今でもそう信じてる。
つまり、君(君の属している世界)は眩しすぎて、元マフィアの俺とは釣り合わない。君はわかってないだろうけど、、、だから多分、一緒に生きていけない。そういう事だろうなと。
でも実際の和訳を見ると、どうも少し違うようで、だいたい、僕にとって、君はとても美しい とだけ書かれてるのが多いんだよね。でも、それだと、
たまらなく胸が痛いほどの、切なさは伝わらないと思う。
一時コミックなどで流行った、ぱっと見冴えない異性で、自分に自信が持てない彼、彼女を、主人公が価値を見出して、悦に入ってる感じにさえ思えてしまう。
いや、そうじゃないだろう。これはダメ男の懺悔だろうし、悔恨だし、自分とは住む世界が違う、一緒にいるべきではない彼女の幸せを願った、餞別の思いであるはずだ。
だから、もしも訳すなら、君は俺には美しすぎる(だから、釣り合わない)で、あるべき。 今でもそう思うんだけどな。
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