親米保守では、どう考えても米軍の環境汚染に対する、毅然とした対応など無理だろう

普通の国家なら、いや、もしもこれがたとえば、日本国内の他国籍企業の工場なら、保守はどのように反応しただろうか? 

日本人を殺す気か? 日本から追い出せ!! と、ヘイトスピーチすれすれの勢いで、愛国精神で批判していたのではないか? もちろん、保守系議員も便乗し、「許せません! 毅然とした対応を、日本の国土を守りましょう!」と、SNSなどで連日のように騒いだだろう。

日本国内いたるところで、これほどの環境汚染、明らかな公害問題が、米軍基地によって起こっているのに、全くまともな対応ができないとは、どんな独立国家であろうか? だから私は日本は結局、今もアメリカに占領されているのと変わらないと、本当に思っている。

ちなみに、石破茂氏も、あくまでオフレコの、個人的意見として言ったらしいが(伝聞ではあるが)「日本は独立国家だと思うかね? 私はそう思わない」と言ってたらしい。ソースが知りたかったら自分で調べてくれ。俺は番組を見てたから、間違いないけどな。

だがそんな石破であっても、結局親米保守議員ばかりの自民党で、アメリカ毅然とした対応など取れるわけがないと思う。鳩山民主党でさえ、身内の官僚に、基地移転計画の内部情報を流されたのは、当時の報道からもアメリカ政府の反応からも間違いないだろうし、鳩山降ろしの米国による外圧は、必ずあったと思う

(確かに鳩山とロシアの関係も、十分に異常と私は感じているが。だからといって官僚が自国の総理を裏切っていいわけがない

ウィキリークスによる日本関連の情報漏洩で、民主党政権化で、アメリカに少しだけ反抗的な言動をした議員たちについて、日本の官僚が彼らは無知だと言ってアメリカの官僚にこびていたのも、覚えている。

どれだけアメリカに媚びようが、さすがに笑えなかったのは、これだろう。

産経らしいとつくづく思ったのは、

別の政府高官は「情報の世界では、首相や閣僚は盗聴されていることが当然だと思って対応するのが普通だ」と述べ、殊更に問題視しない考えを示した。という、一体なんでわざわざ追加したのかわからない最後の締めである。

(つまり、気にするな、これで当然だ、そういいたかったのか? 気持ち悪いマスコミだよ、本当に)

同盟国に、首相や閣僚が盗聴されていても、殊更に問題視しない考えだと、政府高官が言うなど、一体どんな国家なのだ? 

これについて国会で質問された故安倍氏がなんと言ったかというと、

安倍首相は、出所不明の情報にコメントするのは差し控えたいと述べた後、事実であれば遺憾との見解を表明。さらに米側に事実関係の確認を強く求めているとした。

いやこれこそ、愛国保守なら怒るところだろう?

で、何かその後の調査でわかったのか? いいや、何のまともな謝罪も、両国間で取られた具体的な対応策も、なかったであろう。

だから、親米保守同士による政権交代など、何度あっても対米従属は何も変わらないだろう。むしろ米国に物言う政治家がもしも与党に出たら、政権を交代させるぞと、親米保守野党が使われるだけである。

親米保守政党による政権交代や、政権交代できる親米保守野党とは、つまるところ、米国が日本の政権をコントロールするのに、一番便利で都合の良い政治体制であろう。

前原や、玉木が、ごちゃごちゃ動いてるのを見る度、いずれは高市と親米包囲網でも作るつもりかとさえ感じてしまうぞ。もっとも、親米保守が日本のスタンダードらしいので、もう植民地政策が続くのは仕方ないんだがな。