著名芸能人が引退に追い込まれたのは、SNSでデマが広がったからではない

芸能人がキー局の知名度のある社員(すでに出ている情報などから、誰でも元人気女子アナと推測しているが、その推測は間違っていない可能性が高い)と一定時間、二人きりで過ごした結果、トラブルとなった。ただトラブルになっただけでなく、その会合後に女性の様子に明らかな異変が見られ、どんな症状に陥り、どんな気持ちで日々を過ごしていたか、どうやって回復できたかは、デマでもなんでもなく、当人と思われる人物がSNSで発表している。

もちろん、それと中居氏を結びつけたのがSNSによる情報拡散だろうが、それをデマだと考えている人は、ほとんどいない。私もそうだろうと確信している。

ある程度著名な人物が、SNSで自分の病、健康について発表したことをデマと言ったら、SNSのデマが広がったから中居が引退させられたのだという書き込みそのものが何ら考える必要がなくなる

(事実私はそのようなSNSへの転嫁こそ、問題だと思うから、今ここで自分の意見を記録しているわけだが)

中居氏が芸能界を引退する原因は明白だ。デマでもなんでもない。少なくともそれに中居氏本人が関わっていたという報道等を、これだけ騒がれても、当人(被害者とされた女性)は否定も肯定もしない時点で、まさしく中居との会合によって、トラブルとなり彼女が病気になってしまったのは、記者会見で、彼女の職場関係者も認識している事実とほぼ断言できる

その根拠として、中居が慰謝料を払う形で示談になったという事実も、表面化したからだ。もちろんそこまでなら、中居氏があえて引退するほどの必要があるのかという話になるだろう。

だが、結果的に本当に中居氏を追い込んだのも、そしてフジTVが盛大な時間無制限の記者会見を開いた理由は(過去もっと反省すべき事件、問題を、フジTVも(他のメディアもだが)起こしていると思うが)、一般庶民のデマも含んだSNSを通じた意見交換、フジTVへの批判 ではない。

(当然そこにデマや単なる憶測、自分の考えに沿った風説を選択する行為は常にある。それはもう、自動で今後は弾かれるシステムでもない限り、SNSの宿命だろう)

もしも一部のデマ、あるいは伝言ゲームの失敗を問題にするなら、それが広がるような発信を行ったのは、最初の静止画による記者会見をしてしまったフジTVであり、結果的に、自らのこの事件に関する報道姿勢そのものが、著名スポンサー企業の一斉撤退という、フジへの圧力となった。

自分が主体的に関わったトラブルが引き起こした、大手スポンサーの一斉撤退を自分の責任と考えれない長期にわたり活躍できる芸能人存在しないだろう。そこまで愚かな人間なら、その地位は獲られなかっただろう。

放送局はスポンサーなしでは、そのビジネスは赤字になるしか無いのだから、スポンサーが一斉にCMを差し替えるのが、どれほど異常な事態かわかるだろう。

最高の着地点は、日本社会全体のモラル改革となるかもしれない、事象の引き金となったのは、結局は外資=海外投資ファンドの、株主提案
https://www.daltoninvestments.com/category/dalton-actions/
フジTVへの激怒という言葉を使った公開書簡である

そもそも、他国のキー放送局の人事すら口出しできる、アクティビストとか言う、株式という札束をちらつかせ、時には札束でしばきながら書簡で恫喝し、自分の意に沿うように動かす資本主義が生んだ怪物、民間の権力集団というべき、様々な投資ファンドが存在し、その影響を日本企業がここまで受けてしまうこと自体、株式資本主義の限界を示してると思うが。

中居問題とは全く別に、7%などあまりに大きな力を持ってしまった投資ファンドの取得規制必要だろう。上場している企業なら、一つの海外投資ファンドが取得できる上限は3%でも多すぎではないのか。

外資全体による国内主要企業への影響を、規制によってもっともっと下げる必要があるだろう。投資ファンドのご意見表明(公開書簡)にここまで影響を受け、結果的に歴史ある日本の放送会社の経営陣のクビが一斉に飛ぶことこそ異常だろう。

中居が引退したのは中居の責任でしかないが、少なくともフジTVの役員たちの頭が一斉に飛ぶほど、著名インフルエンサー(いかにも株や投資との関わりが深そうな面々)によるSNSでの批判が一極に向かったのは、海外投資ファンドのご意向と、ようするに金儲けしたい、それに連動した国内勢力が働いていると考えるのは、何ら不思議はない。

もちろん、単なるSNSでのカウント稼ぎもそれに含まれるだろう。注目度=金になるSNSのシステムこそが問われていると思う。