実名で告発した方がいい

 マスコミごとに、右、左、リベラル、保守、という色や政治的に明確なスタンスがあることは普通で、どちらにしても、互いの立場で相手を見れば、偏向報道にしか見えない場合がほとんど。 どっちも偏向してると感じる人も多いかもしれないけど、これだけは間違いなく言えるのは、政権与党や、内閣によるマスコミ規制は、著しく民主主義を退化させる。権力を持つ側のメディア規制、コントロールこそ、権威主義の国への最初の一歩だから。

私は小西議員の今回の内部文書からの告発で、詳細の真、偽はともかく、大筋として、実際に与党議員や、閣僚による総務省への圧力があり、放送法の法的解釈が変更されたのなら、高市さんがどうこうではなく、とても「危険な兆候」だと思う。 これって、保守とかリベラルとか関係ないはず。

プーチンが今ほど手がつけられない独裁者になったのも、まっさきに上げられるのが、マスコミ、メディアへの弾圧から始まったのは、誰でも知ってるでしょう。

マスコミやメディアは常に、様々な団体、企業、政党等に利用されやすく、偏向報道になりがちなのは当然危惧されることであり、その中立性は大事だが、それ以上に政権与党からのマスコミ、メディア へのコントロールは、絶対に止めなければならない。

その上で、いくらそう言っても結局内部文書の詳細の真偽、(全体の流れではなく)で、嘘があれば、全て虚偽で終わってしまう気がする。

今回の内部文書が事実なら、告発者は名乗り出たほうが、本当に国民のためになるのでは? もしそれができないなら、善意から出た告発と信じるとしても、無駄に終わると思う。

勇気を持って実名で告発してきた様々な官僚や、一般国民を思い出してほしい。 実名だからこそ告発に信憑性があり真偽確認も公の場でできるし、過程を様々なマスコミが精査できる。

あと、立憲の党首は、この件を知った上で小西さんの記者会見、国会質問にGOを出したのか不思議でならない。ここまで大きくしたのに、何を「これから見極めていく」とか言ってるんだろうなと。 事実であれ、虚偽であれ、小西氏の独断であれ、国会で質問すれば「党全体に関わる」ということを理解してないなら、絶対に党首の器じゃないですよ。