【本を読む004】お金が「ない」のではなく、部屋のあちこちに散らかっているだけ/『お金を整える』 著:市居愛
お金がない。
気づいたらいつの間にかなくなっている。
そんなに使った覚えがないのになぜだろう…。
これ、少し前のわたしのつぶやきです。
気づいたらいつもお金がなくて、家計は赤字つづきでした。
子どももいるのにこのままではダメだと心を入れ直し、お金に関する本をたくさん読むように。今回は数えきれないほど読んだ本のなかでいちばん効果のあった『お金を整える』をご紹介します。
この本の著者は仕事の忙しさからメニエール病を発症し、リーマンショック時にご主人の会社が倒産、二人して無職になるという体験をします。そんな不安でいっぱいのなか、「お金の通り道を整える」とお金が貯まりだすということに気づきます。
お金の通り道ってなに?
この本では「財布」「通帳」「冷蔵庫」「手帳」など、7つのお金の通り道を整える方法を教えてくれています。
今回はそのなかから「財布」と「お家」に注目していきます。
財布の中身をキチンと整える
著者によれば、お財布の中身を整えるだけでムダな出費がなくなり、お金が貯まりはじめるのだそう。
たしかに、お財布に何が入っているか把握していない状態ではお金を管理しているとはいえませんよね。
以前のわたしも財布のなかにいくら入ってるのか、何のカードが何枚入っているのかまったくわかっていませんでした。いまは自分が覚えていられるだけのものしか入れないようにしています。
本書にはいくつかのお財布の整え方が書かれていますが、わたしがいちばん気になったのは小銭をぴったり払う人は貯まるという方法。
レジ前で小銭を探して払うのが面倒に思っていたので、お札をくずして支払いをすることが多かったんです。
でもお金はくずしてしまうとムダに使ってしまいがち。覚えのある人も多いのではないでしょうか(以前のわたしもそうでした…)。
これはお金の価値をさらに軽視してしまうからなんだとか。一円玉まできっちり意識している人は、お金をていねいに使える人です。
現代はキャッシュレス決済が多くなって小銭の出番はめっきり少なくなりましたが、この考え方はこれからも重要なものだと思っています。
部屋が散らかっているとお金は逃げる
わたしたちは散らかっている部屋を見るとストレスを感じてしまいます。
わたし自身も汚部屋で暮らしていたとき、いつもストレスを溜めこんでいました。その当時は自覚がなかったんです。原因がわからないまま毎日イライラしていました。
そのイライラを解消するために買い物をすることで発散し、部屋にモノが増えるという悪循環を繰り返す日々。もちろんお金は出ていくばかりでした。
本書では具体的な部屋の整え方や実践した人の結果などが書かれています。
どれも納得のいくものばかりで、わたしもいくつかの方法をいまでも守るようにしています。
ひとつひとつ確実に実行していくと、部屋も気持ちもスッキリして不要な買い物が確実に減るはず。
「モノを手放して部屋をスッキリさせたいけど、どうしていいかわからない…」と悩んでいる人にとってはいい参考になりますよ。
おわりに
著者によれば、お金を整えることは人生を整えることだといいます。
お金の通り道を整えることは、自分の身のまわりを整えていくこと。
暮らしを見直して、ひとつひとつていねいに整えていく。すると自分にとって大事なものは何なのかがわかってきます。
もしいま、あなたがお金や生活などの不安を感じているのなら、お金の通り道を整えてみてください。きっと何かが変わるはずです。
よろしければサポートお願いいたします。