ひとり時間をこよなく愛している。
ひとりの時間が大好きだ。今は子どもがいるので完全にひとりになることはないが、さすが同じDNAを持つわが子ども、わたしと同じようにひとり時間をこよなく愛しているようだ。同じ部屋にいても、お互いにじぶんの時間を静かに堪能している。
20代の頃、週末はいつもひとりで映画館をハシゴしていた。シネコンから単館の映画館まで歩き回り、心ゆくまで映画を楽しんでいた。めちゃくちゃ幸せな時代だった。
しかし「ひとりで映画館に行くなんて信じられん。やっぱりたみこは変わっている」と友だちに言われたときは軽く衝撃をうけた。映画はひとりで観るもんだと思っていたわたしは目からウロコだった。そうか、世の大半の若い女子はひとりで映画行かないんだなあ、とそのときあらためて学習した
(たしかにシネコンには、おひとりさまはあまりいなかった)。まあそう言われた後もひとりで映画館をめぐっていたのだけれど。
歳をとって人あたりもいくらか良くなった今でも、ひとりで行動してしまうことはある。学校の授業参観や説明会でも、ママ友と待ち合わせることなくひとりでサっと行ってサっと帰る。知り合いに会えば行動をいっしょにすることもあるが、基本ひとりだ。昔から学校という場所があまり好きじゃないので長居したくないのだ。
ひとりでいることがいい、集団でいることがダメ、とか批判する気持ちはまったくない。みんな好きなほうを選択すればいい。でもたまに、ひとりでいると変人扱いされたり、心配されたりすることがある。わたしはふつうに過ごしているのだから、心配されたりするとびっくりするのだ。
この国の文化的には集団でいるほうがいいのかもしれない。でも、ひとりでも集団でもどっちもいいよね、という寛容な空気になれば、みんなもっとラクになるんじゃないかと思っている。もっとおひとりさまに市民権があればなあ。
まあいろいろ言ったけど、ひとり時間、最高だよ。明日も明後日も、わたしはひとりを楽しむよ。
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