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【美術検定】4級合格の勉強法

こんにちは、ブログ初心者のタミです。
今回は初投稿、とりあえず備忘録的に上げていきたいと思っております。

美術検定4級受験

さて、先月時間ができたので美術検定4級を受けてみました。
無事合格しましたので勉強法等を紹介していきたいと思います。


勉強期間

試験まで1.5ヶ月程、実際の勉強は2〜3週間くらいでした。

4級の目的

4級の目的は基礎を押さえること、代表的作品を通して美術史全体を把握することです。
これらを知ることができれば 「今までただなんとなく見たことがある絵」「なんとなく聞いたことある画家」という状態から、"作品と作者が結びつき、その絵に何が描かれているのか”という要点を知っている状態に一歩踏み込むことができます。

基本くらいは知ってるよという方、美術に全然触れてこなかったけど受けてみたい!という方、どんな方でもおすすめです。

美術検定4級
出題形式:
全問選択式
問題数:美術史問題 50問 制限時間 45分
合格の目安:正答率約60%
​出題範囲:西洋美術の名作/日本美術の名作

受験形式:オンライン試験(パソコン・タブレットとインターネットを使用)
開催日:通年実施(受験料のお支払後に受験可能。受験期限は30日間。)
申込期間:通年受付中
受験料(税込):3,970円

美術検定公式サイト 出題範囲/受験要項より

参考書籍

・『この絵、誰の絵?』
・『美術検定4級問題 知る、わかる、みえる』 
・『鑑賞のための 西洋美術史入門』

特にこの三冊

1『この絵、誰の絵?』

美術検定公式テキスト
時代順に見開き1枚ずつ絵画が載っており、次ページでそれぞれの作者、作品名、解説文が書かれています。

STEP1:まずはこの本で代表的絵画の作品名、作者を覚える

ポイントはフラッシュ暗算のように、パッパッとテンポよくページをめくりながら暗記することです。深く考えてはいけません、リズミカルに行うことが大切です。西洋、日本美術で別れていますので、自分の興味のある分野から手を付けるのが良いと思います。

西洋or日本範囲全体に目を通す

一日10作品の作者を言えるようになる 5〜15分程度

〈範囲全体で振り返り〉
覚えられていない作品に白色付箋
(覚えられていない部分があって問題ありません)

一日10作品の作者、作品名を言えるようになる 5分〜15分程度

〈範囲全体で振り返り〉
作者が言えなかった作品は白付箋
作品名が言えなかったものに青付箋
どちらも言えなかったものに赤付箋

赤付箋(どちらもわからない)作品を復習
白付箋(作者)作品を復習
青付箋(作品名)を復習

赤、白、青付箋作品全体の振り返り

全体的に言えるようになるまで上記を繰り返す

だいたい言えるようになったらもう一方の範囲を同じようにやる

このような方法で覚えました。 
一度で完璧に覚える必要はありません。10回20回と繰り返し、名画達と顔見知りになれると良いと思います。

各絵画の解説もチェックしよう
その絵には誰が描かれているかも知っておくと◎

2『美術検定4級問題 知る、わかる、みえる』 

こちらも美術検定公式テキスト
実際の試験形式と同じで一問につき答えは四択から選びます。

STEP2:実際に問題集を解いて傾向を確認する

実際に問題を解いてみると、歴史的な部分や作品の所在地なども問われる事がわかります。とりあえずはここに載っているものを覚えていくと良いでしょう。ですが近代に近づくにつれ、作品名と作者を問われるだけの物も増えていくことがわかると思いますので、あとはSTEP1で覚えたことを思い出すだけです。

STEP1の前に、こちらを一度目を通してみるのもアリ

いまさら?

ある程度美術に触れてきた人でも、意外と答えられない問題も多いと思います。一度自分がどの程度知っているのか問題集で確認してからSTEP1『この絵、誰の絵?』で作品暗記に取り掛かるとスムーズかもしれません。

西洋、日本範囲どちらか  全体にさらっと目を通す

まずは見開き1ページを解いてみる

わからなかった問題の詳細を3の教科書や本を参考に理解する
(ノートなどに簡単にまとめてみると振り返りやすい)

西洋or日本範囲の最後まで触れられたら、もう一度全体的に解き直してみる

わからなかったところに付箋
もう一度確認

片方範囲全体に手を付けられたら、もう片方の範囲も同様にやる

全体振り返り

練習問題前についているまとめ部分にも重要作品がピックアップされています。余裕があればこちらの作品もチェック✔

3『鑑賞のための 西洋美術史入門』

こちらは参考書籍個人的おすすめ度No.1

公式テキストじゃないの!?と驚かれてしまいそうですが、こちら美術史を勉強する上では持っておきたい推しの一冊。
イラストや図解がとても多く、知りたい作家や作品は必ずここに載っています。これを読めばとりあえず全部OK!全てカラー印刷なのが大変素晴らしい◎
文字ばっかりじゃ飽きちゃうよ〜楽しく知りたい!という視覚優位の方特におすすめ

STEP3:教科書を使って理解を深める

先程のチャートにも載っていますが、問題集を解くと答えは覚えられても周辺知識がないのでよくわからない部分も出てくるかと思います。
そこで理解を深めるため教科書等で詳しく時代背景や流れなどを把握すると良いでしょう。

個人的にはコロッセオやアギア・ソフィア、サン・ピエトロ大聖堂など建築物がそれぞれいつの時代のもので、どこにあるのか?が混乱したため調べてノートに簡単にまとめたりするなどしました。

その他参考書籍

 以下で紹介するテキストは持っておいて損はないけど、4級取得にはあまり使わなかったかな?といったところです。
現在3級取得に向けて勉強中で、今やっと少し使ってますが4級受験時でも持っていたので少し紹介しておきます。

『美術検定1・2・3級公式テキスト』

こちらは美術検定公式テキスト

こちらも持っていますが、まさに教科書といった形で文字が中心です。印刷が白黒なため作品の良さがわかりづらいのが個人的に△
しかし公式テキストですので、ちゃんと読めば重要な部分は載っていますし時代の流れや詳細を知ることができます。

特にこのテキストの良いところは「ポイントでわかる」特集の部分。
「3つの美術の違いはなに?(初期キリスト教、ビザンティン、初期中世美術)」「ロマネスク、ゴシックの教会の造りはどこが違う?」など、知りたい疑問を写真や地図、図解を用いて比較した表が載っているところです。
特に言語優位タイプの方におすすめ

『カラー版 西洋美術史』

こちらは美術検定公式ではありませんが、公式テキストかこちらどちらかを持っておくとよいでしょう(こちらは西洋美術史,日本美術史版でそれぞれ分かれています)

先程の検定公式テキストに比べ、もう少し難しくなったバージョンの教科書といった感じ
文字もこちらのほうが小さいですが、カラー印刷のため作品の詳細もよく見られます。個人的には公式テキストを読んで時代全体を把握→もう少し詳しく知りたいときや違う言い回しで知りたいとき に読んでいます。

受験の感想

受けてみて、意外とわからない問題もあり少し焦りましたが9割の点数で合格できました!
過去の代表的な作品以外に、最近の美術トピックにもアンテナを張っておくと良いかもしれませんね。ですが基本的には公式テキスト二冊を勉強しておけば難なく合格点に達すると思います。

そもそも受けるに至った背景

美術に興味があり、実は3年ほど前から受けたいと思っていたのです。
その時は3級を受けようと3級問題集を買いました。私自身、美術に触れてきた方なので4級はいらないだろうと思ったのです。
しかし実際の問題を解いてみるとどうでしょう、意外と知らないわからない…途中で飽きてしまいました笑
月日が経ち、やっぱり美術に関して詳しくなりたいという欲求は消えませんでした。そこでまず基礎知識を身に着けてから進もう、何事も基本から、と4級を受けることにしました。
結果合格、振り返ってみても受けてよかったと思います。

まとめ

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方 ありがとうございます。
色々書きましたが、結局は楽しむことが一番大切だと思います。
ですのであまり気負いせず、気軽に受けてみてくださいね!

そして私も引き続き3級取得に向けて頑張ります!
それでは〜

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