小学生の出会いの場、親の動揺

家族で夜のファミレスに食べにいったときのことだ。隣の席の4人組が全員小学生女子なのだ。どう見ても高学年くらい。親らしき人は見当たらない。え、夜の7時に子どもらだけで食べにくる・・?わたしの隣には同じ年頃の我が息子がのん気にピザを頬張っているのだ。週末の夜に子どもたちだけで外食を許す親がこの世に存在すること自体に動揺した。・・心配だ。まったくの他人ごとながら心配だ。辛味チキンをかぶりつきながら、チラチラと彼女たちの様子を伺う。周囲を見渡すと他のテーブルにも小学生か中学生っぽい男の子たちがいる。え、いまってこういう感じなの?モヤモヤしながら隣を見ると、やっぱり息子がのん気に明太子パスタを頬張っている。
そろそろ店を出ようと思ったタイミングで、少し離れた席にいた男子が女子のテーブルに近づいていき、その中で一番大人っぽい女の子に「すみません〜LINE交換してもらっていいっすか?」と軽々しく声をかけてきたのである!・・は?こいつ、なにしてくれてんねん!その女子の母親ではないが、もう母親みたいなもんだ、前のめりで男子をガン見する。いらんことすんなよ目線を送り続ける。何かありそうだったらいつでも飛び出していこうと鼻息荒くスタンバイしていると、声をかけられた女子は「そういうのしてないんで」とバッサリ断っていた。断られた男子は「ああ〜そうっすか〜すみません〜」とヘラヘラ笑いながら撃沈して席に戻っていった。ださ。そのあとの女子のテーブルの狂喜乱舞具合といったらすごかった。4人で顔を見合わせて今日イチの盛り上がりを見せる。すると隣の我が息子が小声で「・・ナンパっていうものを初めて見た」と呟いた。彼はのん気にパスタやピザを食っていただけではなかったのだ。
別の日に、息子の習い事が終わるのを待っていると、顔見知りの小6の男の子が同じくらいの女子に、「ねえ、LINEの交換して」と言われてる瞬間を目撃して、また動揺した。男の子は「今、スマホ持ってないし・・違う日に交換場所決める?」とかなんとか言いながら二人仲良く帰っていった。
息子にはまだスマホを持たせていないし、いまだに男子同士でポケカのEXがどうのこうのとか、かくれんぼして盛り上がってるくらいのおぼこさがあるのだが、もう時期にこんなゾーンに入っていくのかと思うと、なんとも言えない気持ちになるのだった。


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たみい
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