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『チーム』と『グループ』

グループとは
 単に人が集まった状態
  →「3年四組」みたいな

チームとは
 ある特定の目的のために
 多様な人材が集まり協働を通じて
 相乗効果を生み出す集合体
  →「野球部」みたいな



グループとは
 一人ひとりの成果を積み上げたもの
  →「足し算

チームとは
 相乗効果で付加的な成果を
 生み出している状態なので
  →「掛け算

もう少し「対比」してみよう

存在意義
◇グループ(外部から見分けやすくする:ラベリング)
◆チーム(一人では不可能な成果を上げるもの)

主語
◇グループ(「わたし」「あなた」「彼・彼女たち」)
◆チーム(「わたしたち」)

ミッション
◇グループ(行動レベル的な使命は「特になし」)
◆チーム(チームの存在意義に直結する「使命を共有」)

【役割】
◇グループ(相互作用が乏しいため「役割分担不要」)
◆チーム(ミッション遂行に必要な役割定義の上  「互いに補完」しあう)

【コミュニケーション】
◇グループ(「相互連絡」のみ)
◆チーム(「相互作用」に与える影響に注意を払う)

【プロセス】
◇グループ(仕事を受け渡す「ワークフロー」のみ)
◆チーム(ミッション遂行への「最適化」を自分たちで進める)

【ルール】
◇グループ(「外部」から決められる)
◆チーム(「自分たちで決める」)

線引き

如何でしたか?
 改めて対比してみることで
 新たな確認や気付きがあったかと・・・

仕事がら
 クライアント先のスタッフさんと
 「1on1」をする機会が多い中

その際(強く)感じるのは
 スタッフ側の「勘違い」や「甘さ」です

しかし その労使間の齟齬は
 企業って「チーム」なんだよといった
 はっきりとしたアナウンス
 くっきりとしたメッセージ
 定義や言語として認識されていないから・・・

つまり
 乱暴に言うと企業(経営)側の怠慢

「線引き」が曖昧なため
 都合よく「グループ的解釈」になったり
 本質からズレてしまう言動となったり・・

この部分の認識と定着を怠ると
その上に載るべき「戦略」「戦術」は
温度や角度の違ったモノになること間違いなし

権利と義務

人は誰しも
 自分が可愛く
 自分の処遇や環境を
 優遇して貰いたい生き物です

もしそれらの何かが
 休みや収入やポストや権限だとしたら・・

*企業が何を望んでいるのか
*企業が何処を目指しているのか

といった【どんなチーム】構成なのかを
 双方が明確に肚落ちしない限り

権利ばかりを主張して
 義務を果たすことのない
 「グループ状態」からの脱出は
  厳しいかもしれませんよね

掛け算

そもそも「野球部」なのに
 野球をやりたくない子が居たり・・
 (採用しちゃってたり)

「勝つ」という共有の使命も何だか薄く・・
 甲子園を目指す!! は本気なのか?
 そう言っておくことが体裁いいからなのか?


冒頭に掲げた
チームとは
 相乗効果で付加的な成果を生み出す
 「掛け算」・・・だとすると
 相乗効果を発揮しないでマイナス要素が働くと
 グループ(足し算)以下にもなりかねない
 という側面もある訳でして・・・

少なくとも
「会社が・・・」
「私はこれだけやってるのに・・・」
「それはバックオフィスの責任で・・・」

などと言っている人や
 そういった空気の存在を
 許している限り(それって中々減らないですが・・)

ソフトバンクホークス⚾のような
「強い」チームにはならないよなって
 (話が少々逸れ気味ですね・・)
 思って止まない今日この頃なのです


今年の振返り・・・
来年の目標や戦略を立てる・・・
 といった「師走」
 (今年も実働 「あと十日」と少し・・)

ちょっぴり立ち止まって
「チーム」「グループ」の違いや
 自社におけるその観点等を・・・
 考察してみては如何でしょうか

#144

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