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『正論は “刃物” 』

『正論』とは
 道理にかなった正しい意見(議論)

それなのに
 その使い方は難しく
 結構厄介な代物ですよね!!
 と言う話を展開したい

お客様のために・・

“ お客様(お得意先)のために ”  
 都合の良い武器にして檄を飛ばす
 場面に出くわす

「いまお前たちに無理難題を言ってるのは
 “お客様のために”
 我々はこのサービスを提供し
 今期の目標を達成することこそが
 市場からの評価なんだっ!!!」

 まぁ ある意味 正論(に聞こえなくもない)

しかしながら
切れ味抜群の包丁で
「おいしい料理を提供するんだ!!」と叫びつつ
  そいつで
 目前のスタッフの “ やる気 ” という
 大切な材料を「刺して傷つけてる!!」ことに
 気がついていないトップは一定数いる

まさに正論とは
 切れ味抜群の“刃物”

血を流しながら
 最大限のパフォーマンスを
 発揮できるわけもなく・・

そしてそのテンションは
 ダイレクトにお客様に伝わる
(顧客満足とは真逆の行為として)

経費削減・・・

・役員報酬・人件費・接待交際費
・家賃・光熱費・消耗品・・・etc
(ご存じ販管費の課目だ)

ここでもまた『正論』は飛び交う

金融機関の担当者や
顧問税理士に
「経費削減」を問われ(迫られ・・)

トップの起こしたアクションは
 “ 人件費削減!? ”

「材料費の高騰その他で
 我が社の今期は
 非常に厳しい状況といえる。
 会社の未来と
 みんなの雇用を確保するためにも
 いったん給料を●%削減せざるを得ない
 重ねて 使っていない部屋の照明やエアコン
 コピー用紙の裏紙使用も 今一度徹底すること!!」

確かに
最も比重の大きな経費は人件費だ

しかしながら
 本業での利益向上改善施策に取り組まず
 ましてや
 社長自身の無駄遣いや後ろ姿は
 末端の社員にまで
 伝わっているともつゆ知らず・・・

利益確保が真の狙いであり
 今こそ一致団結して「頼むぞーっ!!」
 と言うタイミングで
「みなさん
 やる気をなくしましょう!!」

 と思わせてしまっていることに
 これまた
 気付かぬトップも一定数いる

ごもっともは要注意

「お客様のために」も
「経費削減」の話も
 年が明けてから
 リアルに出くわした現実
(若干表現は変えましたが・・)

トップが発する
「ごもっとも・・」なことや
「仰る通り・・」的な意味合いや
「○○のために・・」といった類いは

ほぼ間違いなく
『社内の熱量』を下げている
 と言うことを肝に銘じたい

同時に
 ハラスメントトラブル
 直結だと言うことも
 刻んでおきたいところだ


そもそも
『正論』って
 振りかざすモノではなく・・・

 一人ひとりが
 心の中で整えておき
 自分に向けて使用する
 モノサシ
なんじゃないのかな

育てなくてはならない
 大事なスタッフを
 壊してしまってる
 ボトルネック
 “誰” なのか    “何” なのか・・・
 
 まさにそこに潜む『正論』
 時々立ち止まることは
 何よりも必要なことのようですね

 ↓(以前書いたコラムも併せて参照あれ)↓

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