『タイパ』って正しいの?
「コスパ」
→コストパフォーマンスが良いの略語
『タイパ』
→タイムパフォーマンスが良いの略語
(時間効率を重視する昨今の風潮)
先日の日経朝刊一面に
三回に分けて【倍速ニッポン】
といった記事が掲載されていた
ザックリ記すと・・・
なんだかついていけてないし
違和感を覚える
そしてそれ程までに
『タイパ』追及の見返りに
得られるもの(得たいもの)って
何なのだろうか?
片目をなくしたカバ
一方こんな寓話をご存じだろうか
身近に目にするバタバタ感
そんな時は
立ち止まって落ち着いて
周りの助言にも耳を傾けて
近視眼的な思考と行動が
上手くいかなかった経験って
誰しもが持ち合わせていますよね
タイパの響き
『タイパ』追及に潜む
不透明さや違和感や危険性のようなものを
この寓話から感じ取れたりするのです
急ぐこと・・
意味なく焦ること・・
何でも端折ること・・
効率の悪さだけに
フォーカスする事・・・
時短と言う目先のメリットに
右往左往し過ぎると
・欲しかった結果や
・本来の味わい方や
・手順を踏む重要性や
・プロセスからの副産物や・・・
そう言った諸々を
見落としたりしないでしょうか?
もちろん
「タイムイズマネー」を否定しないし
生産性や効率の重要性は
大切なことだと十分理解している
しかしながら
『タイパ』というワードを
都合よく旬な響きとして扱い過ぎると
得られたはずのモノを
見逃してしまう・・・という懸念
タイパにタイパ
『タイパ』で得られた時間に
また “タイパ” を詰め込んで・・・
その時流に乗り遅れることは
周回遅れのような扱いとなり
心身を蝕む人が出て来やしないかと
・・・初老の独り言 っす
便利さの追求や進化はとっても大切だ
故にどこかで
二足歩行の動物としての
身の丈を忘れたくないし
花鳥風月を大事にするという感性も
ポケットに入れておかないと
薄くて軽い「人」に映ってしまうことも
・・・肝に銘じたい
時には敢えて立ち止まって
ぼんやり眺めて
綺麗な川底に見えるものに
気付く人で居たい・・かな
_237_