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文通(4)

まりさんこんばんは。(おはようこんちわ)


何日ぶりのお手紙でしょうか、お久しぶりです。向こうでも変わらぬ様子でいるみたいで、(文章からはそう見受けられた)わたしはとても感心いたしました。
そちらは東京よりもさぞ鮮やかで汚くて自由な場所なのでしょう。エキサイティングな話をありがとう。
(まりさんが果物を食べたことに驚いた。)

今これを書いているのが2024.9.14(0:28)(ほぼ13日)(あ、13日の金曜日ですね)なので、もう飛行機の中かどこかの空港に居るんでしょうまりさんは。
どう?まだ夢ですか。


ところでこの手紙に書いている言葉使いは全部本心ですが、かなりよそいき語に見えますね。
私としては、見かけほどよそいきのつもりはないです。


最近の私の個人的なニュースは、大学でタイポグラフィの授業がようやく始まったことです。
実技の中で唯一授業内で課題が終わる科目で、むしろ時間が少なすぎると感じるくらい楽しいです。
(本っっ当に楽しすぎて全部の種類の脳汁が出る)



紙に印刷された沢山の文字の中から一文字ずつ切り抜いて、別の紙に正しく並べ替えて貼るという作業です。
これは単純作業のように見えて、実は頭の中がザワザワする仕事でした。
文字の間隔のことだけでも、頭の中を言葉にすると大量の情報が必要です。(先生の説明を聞いて思った)(先生もそんなようなこと言ってた)そこが面白いです。

夢中で作業していると、美しいを見つけようとしているとき、頭に言葉がないということに気がつきます。



わたしは初めて、キョージュと仲良くなりたいと思ったよ。

飽きないので家でもずっとこの作業をやっていたいのですが、他の制作で手一杯で悔しい!


あとは、変わらないようで毎日違う毎日を過ごしています。
今日は家に友達が来たのでちょっとだけ部屋が片付いています。カビの存在を告白したら、にこにこしながら3秒ほどもふもふを観察していました。
見習う。

知っているようで遠くに見ていた世界を披露(適切な言葉が見つからない)してくれる友達です。

それでいて私が私のまま関わることができる、珍しい人間です。



私が今ここにこのように生きているのは、まりさんのおかげともいえます。だけど、他にも、大切な要因が沢山あります。それは過去の全てかもしれないです。
過去を肯定するにも、未来を肯定するにも、やっぱり今が好きであることが必要なのだと思います。
(いつか話したように)

ただ、その大きな過去のひとくくりのきっかけになったのは、まりさんのいるあの世界に入ったことかもしれないと思っています。




今はなにか新しいことがしたいなあという気分です。
紙と文字とピンセットとカッターとカッターマットとペーパーセメントを持って一人旅にでも行きたい。(比喩)
(ユニバの帰り道くらい、タイポの余韻に浸る)


新しいことというのは、考えたこともないようなことです。


私は最近ちょっと、都会が好きになってきたよ。
私にとって東京は行く場所でも帰る場所でもなく、なんかよくわからない存在です。私みたいだと思いました。まりさんの東京はどうですか。



ほぼ日のインタビューの、「みうらじゅんに訊け!」シリーズおすすめです。



なんでかくちゃくちゃな文章になりました。

ではでは、にんにんどろん

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