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「やりたいことをやる」の本当の意味

こんにちは。ライフコーチの為近奈央です。

Xの投稿でこんなことを書きました。

「やりたいことをやって生きる」

この言葉にずっと憧れがあった20代の頃の私。
そもそも、私のやりたいことは何か?どうしたら実現するのか?

そんなことを自問自答しながら選んだ道がライフコーチングの世界。
自己探求を深め、自分のことについて新しい気づきを得ること、そして、その経験を生かして、クライアントに貢献する。この流れが私は大好きで、日々自分の実験を繰り返しながら、日々暮らしの充実感が高まっているのを感じます。

その他にも趣味の日本茶を仕事にして2年半ほど働き、今は好きなピラティスをやる時間や夫の駐在についてきて海外に滞在するなど、挙げれば本当に好きなように人生をエンジョイしていると感じます。

やりたいことの探し方については過去の記事にもたくさん書いてきました。

そんな私ですが、実は振り返ってみると一度やりたいと思ってやり始めても続けられなかったことがたくさんありました。

そのことに未練はないのですが、当時は中途半端になっていく目の前のことに「なんで私は最後までやりきれないのだろう」と自分に対して、半ば呆れていました。

やりたいことをやっていれば、人生は幸せ。
やりたいことをやったら、人生が豊かになる。

それは間違いありません。
でも、私は「やりたいこと」にこだわりすぎて大事なことを見失っていたのです。

私のやりたいことをやっているイメージは、「やりたいこと『だけ』をやる」だったのです。

本当は、やりたいこととセットでついてくる面倒や地味なこともまるっと受け入れるエネルギーが必要だったのに。


「やりたいことをやる」は「やりたくないことはやらない」ではない

「やりたいことをやる」というのは本来、「やりたいこと+それに付随すること」をやるということ。

だから、自分のやりたいことをやるのだとしたら「やりたいこと+それに付随すること」をやるためのエネルギーが必要になります。

でも、私が想像していた「やりたいことをやる」には「付随することをやるエネルギー」を含んでいなかった。
むしろ、そんなたくさんのエネルギーなんてかけたくないし、本当にやりたいことなら、もっとラクラクできているはずと思っていました。

私はエネルギーをかけずに、やりたいことがなぜできないのかをずっと押し問答し続けていたのです。



例えば、私が好きなピラティスに行くとします。

でも、行くには片道40分の道のりがかかります。
その前に着替えや荷物の準備もあります。
電車にも乗るので交通費も必要だし、電車が遅延しているかもチェックしたほうがいいかもしれません。
終わった後、次の予定に間に合うかも確認します。

ピラティス一つ取ってもこれだけ考えることが実はあるんです。
この一つ一つが「面倒」や「地味」の種で、これらを乗り越えて、ピラティスに通っているというわけです。

やりたいことをやるには、このように他のことも一緒にしなければいけない。もしかしたら資格や手続きが必要なことも、時には誰かの許可をもらわないとできないこともあると思います。

これを「面倒だ」「やりたくない」と感じれば、「やらない」を選択していることだってあると思うのです。

でも、やりたいことをやっている人はその「面倒くさい」や「やりたくない」にあまり執着せずにサクッと飛び越えるようにやっている。だから、やりたいことだけあっさりやっているように見えるんです。


「やりたいこと」にくっついた「やりたくないこと」もまるっと受け入れるために

もし、あなたが今、やりたいことがあんまり続かない、やりたいことはあるけれど何だか上手く進んでいない、と感じるなら、以下のことを考えてみてください。

①:やりたいことを実現する中で何がやりたくないのかを知る
②:①のやりたくないことをやろうとしたらどんな気持ちになるのか
③:どうしたらorどんな考えなら、やりたくないことが出来そうか

まずは、①において、どんなことに自分が引っかかっているのかをピックアップしてみてください。
一見「面倒」や「地味」だと感じることも、実は、やらないままに頭の中で面倒だという想いを膨らませていることがあります。

そして、②では、引っかかっていることを実際にやろうとしてみたら、どんな気持ちになるかを感じてみるのです。

その気持ちを知ることで、自分が受け入れたくない感情や、抵抗を感じていることに気づけます。

③では、やりたくないことをどうしたら乗り越えられるかを考えるのです。
具体的には、
・自分のやりたいことに対して、乗り越えることはどのくらいの大きさなのかを知ること。
・自分の考えに沿ったより気持ちよくできる考え方ややり方はないか
を考えることです。

このように「やりたくないこと」に対する自分の気持ちに寄り添ってあげることで、だんだんと折り合いがついてくるようになります。

そして、行動に移せそうなら是非、その「やりたくないこと」に挑戦してみてください。

きっと、想像以上に簡単にできたり、面倒ながらもなんとかなることに気づくことが出来ると思います。

そして、そのやりたくないことが「やりたいこと」の中の一部として統合できると、ただやりたいことをやっている気持ちになれるはずです!

まとめ

やりたいことをやる時、そのやりたいことを実現するために小さな「やりたくないこと」はセットでついてくると思います。

でも、そこに一度引っかかってしまうと、その「やりたくないこと」のために心が揺さぶられ、本来向けたいところにまっすぐ意識を向けにくくなります。

その「やりたくないこと」には執着せずに、サクッとこなしてしまうことが一番。それこそが、面倒なことにエネルギーを必要以上にかけない、やりたいことに集中できる一番の方法です。

やりたいことについてくる「やりたくないこと」に敏感になりすぎず、自分のやりたいことに沿わせながらおおらかに受け入れてあげてください。
この記事を読んで自分のやりたいことを楽しめる人が少しでも増えてくれたら嬉しいなと思っています。




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