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機材ROOM2 (folcaエフェクターボード解説後編)
いらっしゃーい、ようこそタメカワハウスへ。
前回に引き続き、folcaで使用しているエフェクターボードの紹介をしますよ。
前編は歪みペダル3兄弟やソロ音父母の紹介をしました。愛すべき物好きさん向けの記事でしたが、沢山の方がお読み頂き感謝しております。
前編の様子はこちら
爲川裕也の建もの探訪 第2弾!ご紹介内容
今回は、
従姉妹の双子LINE6 “M5”姉妹
ペット小型犬のGuyatone “WR2”
ペット猫のbehringer “SUPER FUZZ”
ペット大型犬のJIM DUNLOP “CRY BABY”
観葉植物のFar East Electric “ぷりっぷり”
玄関スペースBamBasic “Custom Interface”
リビングダイニングBOSS “ES-8”
を紹介します。
分からない方には、なんのこっちゃなお部屋になってますので気が向いたら読んでみて頂けると嬉しいです。
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エフェクティブ従姉妹 “M5”
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1台で24種類エフェクトを保存できます。
デジタルにしてはアナログ感の強い大味のかかり具合がロックバンドで使うエフェクターとしてはなじみが良く、使い勝手も良いのです。
記録しているエフェクトを一目で分かる為に、
紙に書いて貼り付けているあたり、タメカワのアナログ感が滲み出てます。
一目で見て分かるというのは、楽曲制作をする際に思いついた音色を瞬時に引き出す為に必須なのです。
また「なぜM5を2台なの?M9やM13でいいんじゃないか?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
M5やM13もなんならHX Effects(LINE6の後継機種)も全て持っており、全て試しましたが、MIDI制御した際にBank機能がある機種は音を呼び出すのにほんの少しだけ時間がかかってしまうのです。
一般的には数秒の遅れは気にならないのですが、
folcaは曲や音色を瞬時に切り替えることが多いので、0.5秒でも遅れがあるとタメカワ的にアウトなのです。HX EffectsはMIDI制御した際にフリーズしたりしてライブ中に再起動することもあり、今は自宅制作でのみ使用しています。
そういった理由で拘りの従姉妹の双子M5なのです。
とはいえ、MIDI制御した際にラグがないマルチエフェクターがあれば情報交換しましょう。
小型犬オートワウのGuyatone “WR2”
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ワウワウと音がうねり、手っ取り早く音にキャラが出せます。
なんせ小型で可愛いです。キャンキャン音が鳴るので小型犬です。
これは9mm Parabellum Bulletのサポートをする際に、
滝さんが使用していたので必要になり同じエフェクターを買いました。
使い勝手が良くシンプルで可愛かったので、folcaボードに組み込んでいます。今ではfolca楽曲でも「キミのせい」「dope dope dope」「fractus」などで使われているので必須エフェクターに昇格してます。
気性の荒い猫ファズ behringer “SUPER FUZZ”
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とりあえず爆発したい時にこれを踏むと簡単に爆発します。
猫がシャーって威嚇する時くらいの高音がなります。
故郷 兵庫県のマンホールのデザインステッカーが貼ってあります。
こちらのエフェクターも9mm Parabellum Bulletのサポートをする際に、「カオス音」という爆発音があるのですがその音を出す為に購入しました。
個人的にはこの爆発音ファズを踏みながら、真摯にフレーズを弾くというのが妙なストイック感が出て好みです。
folcaライブ冒頭で大きい音を出す時に気持ち的に「しゃ!!!!」となる為に「シャー!」という音を出す事もたまにあります。
エフェクターは自由な時に踏むでいいのです。そしてファズは阿保な使い方するのがご機嫌なのです。
大型犬ワウの JIM DUNLOP “CRY BABY”
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足でワウのかかり具合を調節します。
粘りっけのあるブルージーなソロはワウを足すことで、
手元にプラスして足元でニュアンスが表現できるので味わい深いプレイには必須ですね。
ワウワウと鳴るので大型犬です。
ワウに関して他の音を欲しいと思ったことがないので15年くらい同じペダルを使っているのではないでしょうか。
踏み込んでカチっとスイッチを入れる感じが足のパフォーマンスとして、とっても地味ですが好きなので、folcaではクラシックタイプのCRY BABYを使用しています。
folcaではあまり使用していませんが、カッティングにワウをかけて、
ワカチコワカチコとファンクに使うことも可能です。
ワウペダルのオススメあれば教えてください。
空間を整えてくれる魔法のバケツ Far East Electric “ぷりっぷり”
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スイッチがなく入れて出すだけ、だけど立派なエフェクター
Far East Electric ぷりっぷり
これを組み込むだけで音が元気になる。
そんな魔法のような存在は風水的な意味合いも持つ観葉植物のようにボード空間の「気」を整えてくれてます。
何の変哲もないオンボロバケツのような見た目ではありますが、
このエフェクターを挟むだけで、エフェクター名の通り、
音がぷりっぷりになります。
スイッチもないし、エフェクターとして音に派手な変化は加えないが、
値段がやたら高いで有名でギタリストの間では物議を醸す逸品ですが、
私のボードでは多くのエフェクターを通って、音痩せした音を元気にしてくれる大事な役割を担ってくれております。
外と内の境界線 玄関口担当 BamBasic “Custom Interface”
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全てのケーブルがここから始まりここから旅立っていきます。
オークションで手に入れたので、前のオーナー様がオーダーして作成した
ジャンクションボックスです。
使用している2chのアンプ「SOLDANO Hot Rod 100+」のチャンネル切替用にControlのケーブルも出しています。
ケーブルを入れるのも出すのもここになるので、もはや玄関口です。
玄関を綺麗にしていると運気も上がります。
全てのエフェクターの司令塔 BOSS “ES-8”
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全てのエフェクターをここに取り込んで、
色んなエフェクターの組み合わせを記録することができる。
エフェクター達がコミュニケーションを取る場所として必須のリビングダイニング。
このエフェクターがなければ、folcaの音を瞬時に出すのは不可能です。
それだけ多くのエフェクターを使用しており、それをダイレクトに踏むとなるとパフォーマンスが足元操作で8割くらい制限されてしまいます。
8ループあり、8つ繋いだループの順番も組み換えられることができる機能は他のスイッチャーにはなく、かなり重宝しています。
アンプ切替用のコントロールもここから司令を出しており、全てのエフェクターの司令塔となっているのです。
さいごに
あらためて沢山の機器が足元にあって、
その存在にギタリストは勇気づけられてステージに立っているのだなぁと再認識しました。
最近は高品質のマルチエフェクターの普及により、
やたら重たいエフェクターボードも巷ではあまり見なくなってきている印象ですが、
個体エフェクターの良さは必ずありますね。
どうしてもボードを持っていけないところでは、Neural DSPのQUAD CORTEXを持って行ってライブをしたこともあります。
現在のボードと弾き比べて、めちゃくちゃクオリティの高さを感じたりもしたので、そちらもいつか別ルームでお伝えしていければと思います。
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それでもやっぱりメインでは今の愛すべきエフェクターハウスを使っているってことは、
つまりは「そういうこと」なのですね。
かなり読者層が限定されそうな機材ルームでしたが、需要があればまた別の現場で使用しているボードの解説もしていこうかと思います。
読んで頂きありがとうございました!
それでは、また〜。
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