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minoxidil77
減損会計について考える。
投資をする際にPLやらBS、CFやらの財務指標を確認する。
その際によくわからない内容の費用やそもそもどういった計上方法をしているかわからないとそのPL(やらBS、CFやら)の根拠がわからない。
いわゆる決算処理による、見積計算により、業績がガラッと変わってしまう。
今回は減損について考察する。
大枠として減損とは、主に固定資産等が当初価値より大幅に低下した場合に行われる処理です。投資した金額の回収が見込めないほど価値が低下した場合、帳簿上の価格を回収可能な金額まで減額することをいいます。
減損を行う上でいくつかのステップを踏んでいきます。
①グルーピング
②減損の兆候の判定
③減損損失をするかの判定
④減損の測定
となります。
例として保育園を運営している企業で処理を考え見よう。
仮に東京都で100施設の保育園を営んでいる企業とする。
①グルーピング
まずはどの単位で考えるのか。
100施設の保育園を営んでいるので、1つ1つの施設を単位として考える。
②減損の兆候の判定
資産または資産グループに減損が生じている可能性を示す事象が生じているか→施設毎の損益状況が継続してマイナスになっている場合やすでに閉鎖が決まっている施設が「減損の兆候」ありとして判定とする。
③減損損失をするかの判定
減損損失=帳簿価格-回収可能価額
A)帳簿価格 建物附属設備、器具備品等
B)回収可能価額 将来生み出すCFとなり(来期営業利益-減価償却)×5年で計算
④減損の測定
減損損失=帳簿価格-回収可能価額