シャニマス大富豪の立ち回り雑考
愛してやまないゲーム『アイドルマスターシャイニーカラーズ』。
先日『大富豪』が実装されました。いまだにどういうことなんだ。
楽しく遊んでいたわけなのですが、やりこむと称号が取れることも発覚。
多少カードゲームを嗜んでいる民なので、妙な称号まであるなら取ってみたい。
ってことで実装当日に早速取得していました。
要求された6000ptは意外とするっと取れたなーと思ったのですが、なんだかやり込みの余地を感じたりして、だらだら遊びつつもスコア伸びが気になってくる程度にはハマっております。
といったあたりで日記も兼ねつつ、TLを見ているとそもそも大富豪をこれで始めて遊ぶPもちらほら居る様子だったので、称号やらスコアを目指す立ち回りやら気になる民の一助になればなーと筆をとってみた次第です。
いちおう大富豪の立ち回りのような話がメインになるんですが、当方は大富豪のプロだの研究会に所属していたりといった経歴は一切ないので、間違ったことを書いている可能性は結構あります。
色々目をつむっていただけると幸いです。或いはコメントをいただけると嬉しいです。
立ち回りの大枠
シャニマスの大富豪は連続して10回戦まで遊ぶことができ、ゲーム結果に応じて得られるポイントを積み立てていきます。
大富豪1回あたり500pt入るので、単純計算で10回勝つと5000pt。
ハイスコアはここを元にしており、且つ称号の解除条件もこれです。
10回戦全て連勝すると概ね12000pt前後が狙え、称号を取り切るのに必要なのはこの半分の6000ptです。
あれ?なんか色々さっきの計算と違くね?と思った方は正しい。
連続で大富豪になり続けたり、手早く上がるとボーナスが付くので、これを積み立ててスコアを伸ばしていくのがこのゲームです。
特に前者の連勝ボーナスは後半になるほど倍率伸びが良くなり、6~7連続で大富豪を取れていると全称号取得が確定します。
冒頭の7000pt取った際は大富豪9回+富豪1回の勝ち方をしていました。
称号自体はこれで取りきっているのですが、一回途中で連勝が途切れてギリギリといった感じです。
さて、ポイント効率的には「とっとと勝ってそのまま連勝し続ける」のが一番よろしい図式になります。
つまり楽しく遊ぶならともかく、称号を目指すだけであっても大切なのは1戦目に勝ち、そのまま走り切るのを目指すことです。
途中で途切れても、勝ち始めが早いほどリカバリーが取りやすくなります。
ここからが大切なことで、裏を返すと1戦目に負けたら恥も外聞も窓から捨ててリセットボタンを押すのが最適解です。
スコアを目指すならば、プロデューサーであるよりも先に、勝ちに貪欲な大人げない化け物になる必要があります。容赦なく机をひっくり返せ。
ちなみに記事執筆時点で150戦ほどして大富豪獲得率は66%ありました。
称号を取って以降は特にリセットしていないので、もしかすると単に私が大人げないだけかも知れない。この記事ほんとに存在していて大丈夫か?
どのコースで稼ぐのか
ポイント計算式はどれも同じなのですが、個人的には「ユアクマコース」1択です。
大富豪は特殊ルールがない限り、弱い手札を配られたが最後その差をひっくり返せずに終わるルールデザインになっています。
ほぼ共通ルールの「革命」はその格差を何とかするルールではありません。
デザイン的なところはともかく、発生確率的に実用面の課題があり、成立したとしてもそれで大富豪になれるというわけでもありません。
それに依拠して弱いカードを振り回して勝とうとするのは「隕石が落ちてこい」と祈るのと大差ありませんし、1回それで拾えたとして連勝できるかは別問題。同じことが起きた際にまた勝てるかも懐疑的です。というかそれで10回勝てる運があるんだったらガシャの天井なんて叩かなくて済むはずなんだ(遠い目)
そういった手札を現実的なラインでゲームの参加券にまで変えられるのが「イレブンバック(以下Jバック)」と「階段」です。
「Jバック」は手札の強弱を逆転させながらこちらの親獲得を狙え、「階段」は弱いカードであっても噛み合えばまとまった枚数の処理を可能とし、親番の獲得も狙えます。
このルールを使わない手はありません。
これが採用されているのは執筆時点では「ユアクマコース」以上になるのですが、「エンツォ&モンドコース」以降はゲームを動かす性能の高いルールが入り、結果ゲームがやや長期化することがあります。
これは残手札枚数ボーナスに影響してきます。このボーナスは上がり時に他のプレイヤーの手札がどれだけ残っていたか=どれだけ手早く上がったかで決まります。
ぶっちゃけると運を数値化したパラメータなのですが、「エンツォ&モンドコース」は短期決戦と長期決戦のブレが生まれやすいためこの点がどうしても気になってきます。
そもそも考えることも飛躍的に増えるのでめちゃくちゃ疲れるし。
よって執筆時点では消去法的に勝ちパターンを作りやすく、考えることも少なく済むギリギリの着地点が「ユアクマコース」になると考えています。
本格的なスコアリングは「10捨て」や「Qボンバー」など今後追加となりそうなルールで変わる気がしますが、複雑さの観点がやはり課題なので、ある程度安定するのは「ユアクマコース」ではないかと。
どうやって大富豪になるのか
150戦程度しかプレイ出来ていないのと、ちゃんとした分析を挟んではいないのですが、アイドル側のカードの捨て方には一定のクセがあると考えています。
自分が最初に出す場合、枚数が1番多く出せるパターンを優先する
2枚出しより3枚出しを優先し、この時JOKERが使えるなら使用する
革命は最速で飛んでくる
早く手札の枚数を減らすことを考えている?
出せる枚数が同じ場合、一番弱い数字から使う
誰かのカードに重ねて出す場合、自分が次の親になれるようにある程度効率的に出してくる
マークしばりが利用できるならそれを優先する
8切りなど自分に親番が回ってくるカードも優先的に使用する
Jバックも他のカードより優先度が高い?(ここは不明)
2やJOKERなどは単騎ですぐには使わず、ワンクッション挟む
出せるカードがある場合必ず使用する
ブラフパスをしない(一番重要)
2024年8月現在、ブラフパスをしてこないというのが最も重要で、これはつまり使用したカードの情報を統合すればアイドル側の手札のカードを読むことが可能となります。
例えば2枚出しの66に対してパスをしてくる場合、77以上のペアは絶対に存在しないことになります。
これを利用して手札を読むことで、終盤アイドル側に何もさせずに大富豪まで走り切ることが可能です。
ブラフパスをしてくる場合はこちら側がどこかで負ける出し方をしてしまいかねないので、これが立ち回りの要衝となってきます。
そしてアイドル側は出せるときには複数枚出してきますから、なるべくセットになったカードはすぐに使ったり崩したりせず温存することで、親の獲得ないし効率的なカード処理が狙えます。
またJバックや革命の都合、弱い数字から出してしまうとにっちもさっちもいかなくなるケースが起きうるため、なるべくJに近い数字から出していくことも意識します。
上がり時に出すのは禁則カードでなければなんでも良いので、数字が低いからと先に切っても実はトータルで大差ないことが多いです。
これらをベースに手札を切りつつ、最終的には自身の親番を継続して一方的にカードを消費できる位置取りを目指します。
実際にやってみた
例として1戦目の配牌から追ってみます。
シャニマス大富豪の仕様上、初戦は必ず親スタート。
なおシャニマス大富豪では数字52枚から2枚抜いて4人に配られるルールですが、以降の戦略思考ではこれを考慮せずに動いていきます。
基本的に「強いカードが4枚ある」といった前提で考える方が安全かつラクですし、手牌を読む中で枯れているなら即座にわかるためです。
最初に切るカードは9♡です。単騎かつJに近い値なので優先的に処理します。
また単騎で切ったことでアイドル側の思考回路=出せるカードがあれば出す、で何か(忘れた)→2→JOKERまで単体で引っ張ることができ、3♤で返して親継続。
切るのは6♧、J♧辺りが候補ですが、ここは今の時点では自分がJ♧を使用する→マーク縛りを重ねられた際の返しとしてセットで持っておきたい。
同様の理由で単騎でJ♢を出された場合のために4♢、5♢あたりを残したいですが、どちらかで良いのでJに近い5♢を切ります。
3♢はまず今後出なさそうなので親番を取られる気もするし、どっちでもいいかもしれませんが一応ね。
結果盤面がこう。
霧子がQ、甘奈がA、あさひが2でマーク縛り発生。
この後霧子からJOKERが飛び出し、親は霧子へ回ります。
自分の手札で一番強いのがAなので、JOKERが出切っていること、2がまだ最大2枚あるという情報を覚えておきます。
そしてここでAを切ってきたので不確定ですが甘奈は2を持っていなさそう。
ゲームに戻り、霧子44→甘奈88で切られて甘奈の親へ(早すぎてスクショ取れなかった)。
甘奈44→あさひJJで迎えた局面。
2枚持っていた77を処理することに成功。ペアをすぐ切らないでおくとここで乗っかれます。
甘奈66→あさひ33まで下がり再びあさひの親。QQが出ました。
ここが悩ましいところで、2は最大2枚残っているし、今の手牌ではマークも縛れません。
つまりKKを出しても22で返されて親が取れない可能性がありますし、3枚揃ったKを崩す形になります。
どのみち1枚余ったKを強く使える道筋もあまり見えません。
よってパスを選択。
そして霧子と甘奈もパスを選択。親があさひに行きました。
明確にゲームのターニングポイントです。
アイドルたちは出せるなら必ずカードを出しますし、KKは自分がKを3枚持っているので有り得ない。ということはQQに勝てるペア=AAも22も持っているプレイヤーがいません。
つまりこれ以降K3枚は返せるプレイヤーが居ない=確実に親番を取れる組み合わせになりました。
8切りと同じ位置づけですので、伴って今の手札も後は4、6、J、Aの処理だけ考えればOKです。
Aは親番獲得に使えばよく、残り3枚のうち余った1枚は上がり時に切ればよいので、処理しなければいけないのも実質あと2枚です。
ついでに先ほどの甘奈は2を持っていなさそうという情報と合わせると、霧子とあさひが2を1枚ずつ持っている可能性が高いこともわかりました。
これを消費させきることが攻略の糸口です。
試合に戻ります。あさひは単体で4♤を投下。
運よく単騎で転がり込んできたので、J♧を出し、Jバックで4or6の処理を狙います。
が案の定甘奈から3♡が飛び出し、親番も甘奈へ。
下のカードが余っているのでこれはやむなし。別に4でも同値で出せなかったしね。
ただし、Jバック下でもこのように容赦ない数字が飛んでくるので、下の数値のカードを残しておくメリット自体はご理解いただけるのではないかと思います。
ちなみに切れるときは8切りで流してきたりもします。意外とその辺の判断がテクくて舌を巻く。
ゲームに戻り、親番の甘奈はなんか弱いカード→あさひが2を出してあさひの親番へ(早すぎてスクショ取れずで記憶が飛んだ)。
やっぱりあさひが2を持っていたわけですが、とすると後は概ね霧子が2を持っている算段になります。
2を持っている=親を取られる可能性が高いので、そこからさらに親を取り返すことを考えねばなりません。
霧子は枚数も多いので親番を取った後にペアで何かを投下してくることも考えられますが、K3枚残しはここで生きてくるので、一応2だけなんとかできれば良さそうです。
さてあさひの親、単騎で5♡が出ました。
前後合わせるとあさひの手札が結構ピーキーな可能性がある。ここはゲーム中で運が良かったポイント。
心情的には親を取りたいところですが、先ほどの考察を踏まえると8切りしてからAを切っても2で上を取られ、結局6が余って親番が取れない未来が見えます。
そして余っている2のマークは♡だったはずなので(ちゃんと覚えてなさい)、マーク縛りでA♡を切っても同じことになる。
ということで、
ここでは6を処理→2を使わせて枯らす
単騎浮きしたカードの処理が来たら8orAを重ねて親を取る
K3枚で流す→8orAで流す→4で上がる
というプランで走り切るところまで確定。甘奈もあさひも枚数は少なめなのでタイムリミットは迫っており、後は祈ります。
6♧に霧子が何かを重ねる(2倍速で視認できなかった)→甘奈A→あさひパス→私もパス→霧子が2♡。
案の定霧子から単騎で2が出てきた。しかもやっぱり♡だったので縛ってても絶対に勝てませんでした。あぶねぇ。
全員パスで霧子の親番。
霧子が5→甘奈がK→あさひがパス。
ということで2もJOKERもゼロの状況、予定通りAを重ねて親獲得→K3枚→8→4で大富豪です。
2戦目以降の立ち回り
手札交換により2やJOKERが入ってくるので、親は獲得しやすくなります。
一方でこれはハイカードに寄る=革命された際立ち回りづらくなることを意味します。
そして「階段」の存在から、相手に渡すカードのマークが同じかつ近い場合、却って処理効率を上げてしまう危険性があります。
JOKERが入ってきた場合こちらが階段を使うことも可能ですし、2~3枚セットのカードがあれば革命返しも狙えます。
ということで、渡すカードは以下の方針で選んでいきます。
階段やペアのカードは崩さない
なるべく数字やマークを散らす
革命やJバックを考えて下の数字のカードを渡し過ぎない
渡せるものがあんまりない。もうちょっと例にしやすい手札が欲しい(強欲)。
渡せる候補は3、9、10あたりですが、9~Qで階段になっているためあまり崩したくもありません。
ここは3♢とJ♢を選択。
JJのペアは残したいところですが、♤の階段を優先して崩します。Q♤は単なるハイカードとしても運用しやすい点も良い。
3♢を渡すのは革命時に怖いですが、6が3枚あるのでJOKERがくれば革命返しは狙えますし、そうでなくてもある程度立ち回ることは出来そうです。階段を優先してこちらも交換へ。
霧子から来たのはK♡とJOKER。これにより9~Aの階段というとんでもないハンドが爆誕。
大富豪であることの最大のメリットです。
大貧民の霧子スタートで444→甘奈パス→あさひ555(JOKER込み)。
こんな感じでアイドルたちは出せるものがある場合とにかく出してきます。
盤面的には難しいところ。
甘奈のパスについては後述するとして、ひとまず考えるべきは革命とJOKERの使用先です。
JOKERを単騎で使うと3♤で返されてしまうため、基本的には何かとセットで使うのが望ましい。
しかし88ないしKKと使った場合でも、666を使った場合でも今度は革命が返せなくなります。親番も続く見込みがなく、ハイカードに寄ってしまっているのであまり予後がよろしくない。
そして私の手札に2がなく、Aも1枚だけ、私と霧子の間の交換でAと2が出なかったことから、甘奈とあさひでAや2を独占していることが分かります。
つまり666やKKJOKERを出したとして親が取れる公算が低めです。
一方でJOKERを残せば88→9~Aの階段というブン回りもあるため、あとは革命受けに残した666をどこかで使えればよく、KKの処理さえできれば大富豪になれる可能性は高め。
この都合勝負を急ぐ必要もあまりありません。
ということでここはパス。
霧子101010→甘奈パス→あさひAAA、マーク縛りまで発生。
それみたことか。出していても親番は回ってきませんでした。
あさひからは既に55との組み合わせでJOKERが出てきており、貧民→富豪への受け渡しで渡ったのもこのJOKERだった可能性があるのですが、とするとこのA3枚は素引きか……?
そしてここまでパスした甘奈は3枚セットを持っていないこともわかります。
とすると2の所持枚数の幅として、甘奈は0~2枚、あさひは2~4枚。
仮にJOKERが素引きで2が渡っている場合が最悪で、今後偏り次第ではあさひの革命も考えられる状況です。
やっぱり革命受けは持っておかないと怖い。
恐らくあさひがA3枚を出してきた=2人で2枚ずつ持っている予感もするのですが、仮にその場合でもKKの上を取られるのであんまり悠長にやってられる盤面でもありません。困ったな。
試合に戻り、どのみち出せるものがないのでパス。
あさひの親になり、88で流して親継続→4♡単騎の場面。
ターニングポイントです。
先述の通り最低でも22のペアがどこかにある状況は考えねばならず、あさひの枚数も少なく、あさひが2を持っている公算も高いので勝負に出ます。
まずは8♡を出して親交代。
続いて666を出します。
前提として3枚セットを大量に持っている確率は低く、先ほどの応酬で一通り出切ったと推察。そして甘奈相手は確実に通ります。
霧子からJJJが出てきたり、あさひが2を独占していてこれが返されるとほぼ終わりです。
が、先述の通り甘奈あさひが2枚ずつ持っている可能性は若干高く、かろうじて生き残れば8で単騎を狩れます。
というかこうしないと概ね負けるのであとは祈ります。
通りました。9~Aの6枚階段→8→KKで大富豪です。
……といった形であと数回勝てば称号取れるくらいには勝てます。
運だけじゃない?
ぶっちゃけ私もそう思う。
しかし1つだけ確かなことは、アイドル側はそそくさと強いカードを消費していくので、終盤になると途端にカードの消費の仕方が渋くなってきます。
そのため適度にパスを挟んで消耗させ、程よいところで差し込み漁夫の利を得ると結構あっさり大富豪を取ることが可能です。
大事なのは相手の手札枚数が少なくなっても必要以上に慌てず焦らないこと。
このゲームはどういう過程であれ最初に手札が0枚になった人が勝ちであって、手札を素早く減らすことが目的のゲームではありません。
換言すると純粋にプレイしているアイドルたちを大人の手練手管で煙に巻いてやり込めているわけで、そもそも大富豪にこんな向き合い方してる方が間違ってる気もしてきたのでこの辺で筆をおきます。
終わりに
大富豪には様々なローカルルールがあり、ゲームヘルプを見ているだけでも10捨て、Qボンバーなど実装が予定されているルールがあります。
この先まだまだ進化の余地を残していますが、それはそれとして楽しく遊べるコースを選んで遊んでいくのが良いと思います。
私は楽しく遊んでいます(白目)。
その内好きなルールを組み合わせられるカスタムコースとか欲しいですね。
ではまたどこかで。きりきり八切り。
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