VR SNS 『DOOR』アバターの仕様についての問い合わせと回答
なぜこの記事を書いてるの?
バーチャルクラフ特区o-cityというイベントがあり、それにVR SNSプラットフォームであるDOORが使用されます。公式サイトを見てもアバターの詳しい仕様が書いていなく、問い合わせをして分かったことが多いので共有します。
DOORとは?
NTTが運営するVR SNSです。私はお金をもらっているわけではないので、簡単に紹介します。
対応プラットフォーム:webブラウザ、スマートフォン、OculusQuest2
公式サイト
っていうかURLがエグいな(door.nttて)
ぱっと見た感じ、VRChatとzoomの中間のようなかんじで、実質的には「位置の概念が存在するzoom」というところでしょうか。
アバターがかなり簡素になるらしい
公式サイトより
顔と胴体。あと手。脚部はなく、手と肩はつながっていないようです。
マテリアルはスタンダード?みたいな光り方。
でも自由に改変してアップロードしていいらしい
「アバター改変」と聞くとVRChatterはうずうずしますよね。
とくに「アップロードできなくなるような制限はあるのか?」というところ。
詳細なドキュメントが見つからない
クラフ特区アバターのテクスチャ改変方法というページはありますが、「テクスチャだけ?」となりますよね。アイテムは足せないのかと。
ので
お問合せしてみた
アバターを自作してアップロードしたい場合、容量などに制限はありますか?
オブジェクト数、マテリアル数、テクスチャ枚数、ポリゴン数、3D空間上のサイズ(大きすぎる/小さすぎる場合)(サイズは標準アバターが何mかも教えていただけるとたすかります)、ボーン構成、ボーンの名目規則、…
アバターを実際に使用する際の視点の設定はどのように行われますか?
肩から手がつながっているモデルを使用しても構いませんか?
よろしくお願いします。
VRChatやってそうなお問い合わせ。
かなりガチな回答がきた
以下回答の原文です。(私が重要だと思った部分に太字)
DOORサポート事務局 です。
DOORへのお問い合わせありがとうございます。
長文での回答、失礼します。
まず、アバターについて、容量、オブジェクト数、マテリアル数、テクスチャ枚数、ポリゴン数に制限はありません。
ですが、スマートフォンでの表示がされる都合上、なるべく負荷が少なるような構造を推奨しております。
具体的には、下記となります。
・ポリゴン:10000△以下
・オブジェクト数とマテリアル数:1
・テクスチャ枚数:マテリアル数を抑えていただけるなら特に気にする必要はありません。
ただしテクスチャサイズは2048以下、1024が望ましいです。
・アバターサイズ:ボーンが入ってない場合は制限はありません。
ボーンが入ってる場合、アバターサイズは固定されます。詳細はボーン構成で説明します。
・ボーン構成:身長170cmの標準モデルがHubs(DOORと共通の基幹システムを利用)より提示されており、基本的にはそちらのボーンを流用する形でアバターを作成していただくのが望ましいです。(https://github.com/MozillaReality/hubs-avatar-pipelines/tree/master/Blender/AvatarBot)
これは、HubsおよびDOORのボーンは完全な名称一致が求められていて、1文字でも外れると、ボーンが認識されなくなるので、一からボーンを組んだ場合は、ほぼ確実に動かないものになってしまいます。またアバターのHandとHeadの位置はどのような位置に置いたとしてもデフォルトの位置(具体的には170cmの人間の頭と手の位置)に修正されてしまいます。
以上の理由からHubsで配布されたボーンまたはGugenka社が過去イベントで配布したアバターのボーンを使っていただくことを推奨します。
Gugenka社配布アバター
https://www.dropbox.com/transfer/AAAAAKxqY8SsQh0-3n1m8pG6pYzQHOTfiwS_uHwl3EOK_qlInxuUw1w
視点位置は配布デフォルトアバターのEyeの位置を参照していただければと思います。
ただし、視点の基準は実際のEyeを参照しているのではなく、Headの位置にオフセットをかけたものになっているかと思います。(デフォルトアバターの横から見た画像を参照)
また、「肩から手がつながっているモデルを使用できるか」に関しては可能なものの、肩から腕までの動きを補完する機能は存在しないため、意図した動きにすることは難しいと思われます。
ボーン構造に関しては検証によって情報が修正されたり、アップデートで変更が加わる場合があります。
あくまでも現時点の回答となることご了承ください。
よろしくお願い致します。
結論:配布アバターを改造して使おう
ボーン名称は完全一致必須、アバターのオブジェクト数等に制限はない(!?)が、VRChatでいうとVeryPoorなのでスマホ向けに推奨設定がある
ということで、配布アバターの頂点をblenderでこねこねするのが一番確実っぽそうです。まあBlenderでオブジェクト結合(Ctrl+J)すればオブジェクト数も増えないし…
MakeAvatarTMと公式に連携している
この記事を書くために公式サイトを見ていたのですが、なんと
3Dアバター作成アプリの『MakeAvatar』と連携しているではありませんか。普通にこっちの方が便利そう。本当に頂点レベルでオンリーワンなアバターを作りたい人だけBlenderを使いましょう。
マイルームもアップロードできるらしい
こちらは本当に制限が少なそう。あとwebブラウザ上でunity Editorみたいなのを起動している…?
LiDARでワールド作成を!?
公式ページにかなりやばいことがさらっと書いてあるのでiPhone12ProやiPadPro2020を持っている方はお試しあれ。(今度試してみようと思います)
いかがでしたか?
DOORが気になったVR住民の一助に慣れたら幸いです。
よいバーチャルライフを。