なるようになれ。考えることを放棄する
12月は気せわしい。やることが増えたように感じられ、どことなく追い立てられる。考え事も増える。そうなると、なかなか寝付けなくなってくる。
考え事でかちかちになった頭を緩め、身体をあったかくして眠りたいから風呂に浸かる。いい香りのするバスソルトなんぞ入れれば、なお緩む。
友人にもらったゆずの香りの入浴剤をみつけたので、それを風呂に入れた。あまく、きゅっとゆずのような香りのなかで、身体もあったまる。
……のはずが、はっと寒さに気づいた。風呂の水が半分くらい抜けてしまっていた。考え事をし始めて、ぼんやりと風呂の栓を抜いてしまったらしい。
栓を自分で抜いたことに気づかなかったことに驚く。かなり、頭がぱんぱんになっているようだ。
今、わたしの頭を占めているのは、年末年始の動き方。実家にかえってやるべきこと、自分が年末にやりたいこと、それらのバランスをどの程度でとるか。
実家の母に関することを思うと、どうやら考えすぎてしまうらしい。思いつめるほどに。
思いつめてしまうとわかったなら、もう、この件は終わり。考えることを放棄しよう。
なるようになれ。
急に、肩が軽く感じられた。今日は穏やかな眠りに入れそうだ。