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うっかり忘れる、グラデーション

白か黒か。はっきりさせたい気持ちが強い。

けれど世界は色に満ちている。白と黒の間には、灰色がある。かぎりなく白に近い灰色とか、ふつうに(?)灰色とか。黒っぽい灰色もあって。白と黒は灰色のグラデーションで、にじむようにつながっている。

虹だって、色のグラデーションでできている。

わたしたちの周りでは、7色に見えるとされてる虹だけれど、虹は5色にみえるとする地域もある。

見えているのは同じ虹。受け止め方が違えば、見える色の数も違っている。

白か黒か。
どちらかが正しくて、どちらかが間違っている。

はっきり切り分けるように答えを求めるけれど、答えなんてないのかもしれない。

あるときは白。
どちらかといえば白、くらいの灰色のときもあるだろう。

同じものを見たって、感じ方はいつも同じとは限らない。

そのことをとってみても。

世界はいつも、グラデーションだ。

そのことを、覚えておこう。……と自分に言い聞かせる。



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