2022/9/13(火)だまされる人
「どうしてこんな人にだまされるの?」という三文記事であればあるほど気づけば食い入るように読みふけってしまうゲスな私です。
世の中には私たちの想像を絶する「あまりに粗すぎる世界の読み取り方」をする人たちが、少数だけどいるっぽくて、そしてこういう人たちだけをまあどういう手段なんだか上手にピックアップできる人たちがまた一方で存在しているという。
男子は知りませんが思春期の女子というものはつねにこういうのを反面教師にしています。
「自分はこういうのにはひっかからないようにしよう」「友達がもしこんなのにひっかかってたら速攻引き離そう」ということを心に固く誓うもんです。
女子はなにも下世話な好奇心だけでこの手の話題に食いつくわけじゃないんです。大事な転ばぬ先の杖として、他山の石、ゴシップ記事を頭の中に次から次へとぶっこんでいくのですよ。たぶんね。知らんけど。
そういう自発的な草の根教育(?)が思春期女子コミュニティでは徹底されているにもかかわらず、それでもこの手のにひっかかる人たちがまだいるという事実がどうも解せなくてですね。
最近ようやく事実として認められるようになってきました。
こういうのがまったくわからない人が少数ながらいるんだと。
あからさまな地雷、大量のヒントがちりばめられているにも関わらず、全部が全部なのか、身勝手な切り取りなのか、そこまではわからないですけれど、すべてを自分に都合のよいメッセージとして読み取ってしまう人たちが。
以前もここで書いたことがある気がするのですが。
最近の詐欺メールって「誰がこんなもんにひっかかるか」という文面のものが増えていますけど、あれ「が」いいらしいですね。
いかに多く騙せるかではなく「この程度の嘘でもひっかかる」人だけをピックアップしてるという話。なという少数精鋭。超コスパ高い。
ここで最初に戻ります。ということは「どうしてこんな人にだまされるの?」という問いかけがそもそも間違っているんだわ。
ああいう人たちは「こんなバカげた条件でもまだ信じてついてくる」人だけをターゲットにしているということ。普通の人はもっと早い段階で馬鹿らしくなり、手を引きますからね。
数打ちゃ少しは当たるんでしょうね、スパムメールと一緒だ。
しかも大半はアホかと最初からスルーするんだし、ならひっかかるほうが全面的に悪いという解釈になるでしょう、罪の意識もそりゃないでしょうね。
だまされた人はかわいそう。
だます奴が当然悪い。
だけどこういうのにだまされる人ってのは仮に友人たちが無理やり引きはがせたとしても、他の同じような人に結局また近づいていってだまされるんだろうなってのもなんとなく予想されます。
世界の解釈が粗すぎる。そしてあまりに自分に都合よすぎる。
もっとはっきり言ってしまえば、びっくりするくらい欲張り。
手放すこと、あきらめることを知らない。
そりゃそうですよ、テレビを中心に世の中総出で「あきらめちゃだめ」という価値観を爆押ししてるんですから。もともと素質のある人はさらに自信もって花咲かせますよ。
だまされる人たち、被害者という分厚い防御フィルターを外してしまえば、そこが共通してる人ほんと多いよなあというのが私の個人的な感想です。
あくまでも一般論として。各論で反論を仕掛けてこないでくださいね。
当然ながら加害者側に罪がないとは一つも言っていないので、これもあしからず。