2020/9/26-27(日)白玉の酒、自傷の酒
お酒が好きです。
先日もひやおろしを味わうべく青梅の利き酒処に足を運びました。年に一度のお楽しみ。春にしぼったお酒をひと夏貯蔵したものが秋に蔵出しされるのですけれど、これがほどよく芳醇な香りに仕上がっているのです。
瓶で買うとさすがに飲みすぎになってしまうので、今の私には利き酒処で少量いただくくらいがちょうどよいのです。
東京の地酒、というより青梅の地酒、ここのお酒は本当に美味しいです。
また別の日、岩魚ずしを手に入れる機会がありまして、この時は八海山のカップ酒を主人と二人で分けました。カップ酒、私がお酒を飲み始めた頃には呑兵衛の代名詞みたいなろくでもないものしかありませんでしたけど(失礼な)、最近は地酒もあるのですね。
カップ酒は本来一人で飲むものなのでしょうが、お猪口に分けて二人で少々たしなむのに実はうってつけの分量。
お酒が好きですが、普段は飲みません。ううん、違うな。お酒が好きだからこそ普段は飲まないようにしています。また体を傷つけるようなお酒はなるべく飲まないようにしています。ただアルコール度数が高いだけの安いお酒とか。
そもそも酔うことだけが目的の自暴自棄な日は飲んではだめですね。でもそういう日こそ後先考えずにあおりたくなるのも事実。
若い頃はそういう飲み方をよくしてました。当時ストロング飲料がなくて本当によかった。当時の精神状態でこんなものが安価で手軽に買えたなら今頃依存症で苦しみぬいていたかもしれません。
お酒が好きだからこそ、お酒の怖さも身にしみてわかります。
お酒は自傷の刃物になります。でもね、そうでない飲み方を楽しむ道も、ちゃんとあります。若い人たちが初めてお酒に出会ったとき、最初の一歩を踏み間違えることのないように。
お酒に対する思いについては、いずれ長めに書いてみたいと思います。