2021/5/21-22(土)ビギナーズラックは不幸のはじまり
今週はがっぷりお相撲ネタ。
自分の弱さが引き起こしたことへのフィードバックは早ければ早いほうがいいし、厳しければ厳しいほどいいように思います。
世の中にはビギナーズラックというものがありますが、私これ、地獄への一丁目一番地にしか思えません。パチンコとか競馬とか。濡れ手で粟の安易な成功体験に引きずられそのままずるずる行くほうが怖いです。この手のものって1発目に痛い目見るだけで二度とやるもんかって思いますし。
豊昇龍という新進気鋭の若い幕内力士がいまして、技術面と相撲センスに光るものがある一方まだ体はでききっておらず番付上位陣に真っ向勝負を仕掛けるには力強さがも少し必要というお相撲さんなんですが、この人が大関貴景勝相手に変化で勝とうとしたんですね。今場所の貴景勝は相手が見えていますから完全に見透かされ無様に負けました。変化した力士が負ける時って本当に無様なんです。
まあ親方衆から批判の声が出るわ出るわ。理事長からも出ましたし、ここまで紙面で言われるのも異例じゃないでしょうか。これらが本人の耳にも届いたのかどうかわかりませんが、何よりもまずかっこ悪く負けたという事実が残りましたからね。
翌日、翌々日と続く大関戦。豊昇龍は正面からぶつかり、飛び込み、持ち前の勝負センスを遺憾なく発揮し、それぞれ内掛けと外掛けで勝ちました。快挙です。いずれ体ができてくれば彼のおじさんである朝青龍を彷彿とさせる寄りや投げなどの王道パターンでも勝てるようになるでしょう。
あの変化が大失敗に終わり、大恥かいておいてよかったねと。下手にあれが決まっていたら、ことあるごとに豊昇龍はあれを繰り返しては言い訳する、つまんないお相撲さんへの道を歩むことになっていたかもしれません。
豊昇龍に限らず、若手の皆様、言い訳の魔力に負けることなく強くなるんだよ。