教員免許の重み~誰もが納得できる成績評価を
学校において、免許を持った教員にしか許されない仕事は何だと思いますか?
これは私が教育実習中に質問された内容です。
ちなみに、学校においても塾講師等が臨時で授業を行うことはあります。
しかし、その場合は必ず免許を持った教員が同伴することになります。
正解は、成績を評価することです。
学校の先生の良し悪しは授業の質で決まると思われがちですが、実際には誰もが納得できる成績評価をすることが何より重要になってきます。
入試の際には内申点と言う形で成績が合否に直結します。それほど大切なものが、担当教員によって変わると言うことはあってはならないのです。
成績を付ける方法は様々ですが、基本的には提出物の積み重ねや定期考査が大部分を占めます。そこで重要なのは、生徒が学習した成果を正確に測ることのできる問題作りを行うことです。
例えば英単語の意味を四択で答える問題を作ったとします。
その場合、正解の単語以外が明確に不正解であるという根拠を示さなければなりません(要するに紛らわしい選択肢はNG)。
また、不正解の単語も正解のものと近いレベルのものにすることで、消去法で正解することを防げます。
このように、簡単な問題一つ作るだけでも考慮しなければならないことが無数にあります。みなさんが何気なく受けてきた試験も、先生方が苦労した末に提供されていたということです。
私が教育現場で働くことになった時は、誰もが納得できる成績評価を目指して問題作りを行わせていただこうと思います。