教育立県の時代が来る!
みなさんが住んでいる都道府県では、どんなものが特産物ですか?
北海道や沖縄など、わかりやすい天然資源がある地域では特産物に困らないと思います。一方で、特に有名なものがない地域もあることでしょう。
そのような地域でも、「教育」なら特産物になれる可能性があります。
これは外国の話なのですが、北欧の国、特にフィンランドでは資源に乏しいため、教育に全力投資して「人材」を特産物にした歴史があります。
日本国内でも、資源に乏しい地域は教育に投資することによって、それを目当てにした市民を獲得することができるでしょう。
教育の質を向上させるためにはまず、教員の人気を回復することが先決です。教員不足が顕著な今日では、既に自治体間で教員の取り合いが発生しています。
私は出身地の自治体で教員採用試験を受けましたが、不合格になりました。
それがきっかけで他の自治体について詳しく調べてみると、自治体ごとにかなり特色が異なることに気が付きました。
ある自治体は資金力で奨学金返済制度を復活させ、ある自治体は部活動の地域移行に力を入れていました。逆に、部活動の地域移行を行わないと宣言したことで、採用試験の定員割れを起こした自治体もあります。
これからの時代は出身地で教員を目指すよりも、自治体ごとに吟味して、より良い労働環境を目指した方が良さそうです。かつての教員人気にかまけて改革を怠っている自治体は、これから更に苦しい状況になることでしょう。
今まで日の目を見なかった都道府県が、質の高い教育によって有名になる日も近いのかもしれません。