【思い出話】2022.2.9 あの日、とまと🍅は何を思ったのか
2022年2月9日19:02、りんご娘公式Twitterにて20時から「大切なお知らせ」があることを告知、そして同日20時に”「とき」「王林」「ジョナゴールド」「彩香」グループ卒業のお知らせ”がりんご娘公式HPにて発表されました。
その日、私は普通に仕事をしており、りんご娘の活動についてTwitterやSNSに張り付いて見ていたわけではなかったため、卒業の事実を知ったのはそれから遅れて21時頃に友人からの連絡で知りました。
とんでもないことになったぞ…と思った私はとりあえずTwitterを覗いてみると、「どうしてこんなに急な発表なの」「FOURsが卒業するなら事実上解散じゃん」「他界します」といったネガティブな言葉がタイムラインを埋め尽くしていたように記憶しています。
その言葉たちに私はショックを受けたと同時に、ネガティブな言葉に対して「自分にできるりんご娘の応援を最大限に実行して、新生りんご娘をサポートしたい」という思いから、このようにnoteであったりライブ配信を行うようになったのですが(笑)
きっと、FOURsの卒業発表に対しては、皆さんそれぞれが違った感情を抱いたと思います。今回は思い出話として、2.9事件が起きたあの日、とまと🍅は何を思ったのか書き記したいと思います。
りんご娘はメンバーの加入・卒業を繰り返すグループである
FOURsの4人を好きになったfarmerの皆さんからすると、4人が一斉に卒業することは解散に近い感情があったかと思います。しかし、りんご娘は22年間の歴史の中で何度も加入と卒業を繰り返してきたのです(オマージュ元のモー〇ング娘。のように)。
確かに、近年は他のアイドルグループに比べメンバーが固定される期間が長かったこともあり、卒業・加入を繰り返して続いていくグループという印象は薄かったかもしれませんが。
私個人でいうと、ここに至るまでにむつ・ジョナゴールド(初代)・レットゴールド・金星(2代目)・三上(2代目)の卒業・脱退を経験していました。その都度、寂しい思いはしてきましたが、それぞれが幸せな人生を送ってくれることを願い送り出してきました。
卒業発表の翌日には、弘前市民会館での卒業ライブと東京での4MANライブの開催が発表されました。これまでりんご娘メンバーが卒業・脱退する場合は事後報告だったことも多く、卒業ライブがあっても発表から1ヶ月を切っているケースばかりだったので、とても親切だなと思ったと同時に、年度末は勘弁してくれと思いました(笑)
あの時、辞めていたかもしれないの連続だった”とき”と”王林”
今でこそりんご娘は地元のイベントに引っ張りだこで、定期的にシングルリリースやワンマンライブを行えるようになりましたが、昔は3年に1枚ペースでのシングルリリース。ワンマンライブも年に1度のPOWER LIVEのみという時代が長く続いており、りんご娘の活動に青春をささげることが難しく、先の見えない中で活動を辞退していくメンバーも多くいました。
特に、ときに関してはりんご娘の活動と学業・部活との両立に悩み、2011年9月に一時的に脱退を経験しており、さんまのSUPERからくりテレビでもその模様は放送されました。去る者を追わないリンゴミュージックにしては珍しく本人を説得し、そしてファンの声に背中を押されたときは2011年12月に復帰しました。
もし、ときがここで復帰しなかったら、2013年4月にとき&王林体制になることができずにりんご娘は休止していたのではないか。
もし、りんご娘が愛踊祭2016で優勝していなければ、大学を卒業するタイミングだった2020年までにときと王林は卒業していたのではないか。
そもそも、ジョナゴールド・彩香が加入していなければ愛踊祭2016は優勝できていなかったのではないか。
奇跡のような出来事の連続でFOURsは歴代最長となる5年半もの間、同じメンバーで活動し続けることができました。だからこそ、もうそれぞれの思いを尊重してあげてもいいのではないかという思いで応援していたため、ついにこの日が来たか…という感情を1番に抱きました。
ようやく4人は、それぞれの夢に走り出した
そろそろ誰か卒業するかもしれないとは思っていましたが、4人同時卒業はさすがに驚きました。悲しくなかったわけではないけど、むしろ彼女たち自身の夢の一歩をようやく踏み出せることにうれしさもありました。
とき・王林・彩香に関しては、モデルになりたくて弘前アクターズスクールの門を叩き、ジョナゴールドは樋川代表のスカウトによって弘前アクターズスクールに所属するようになったため、それぞれりんご娘になりたくて所属したというよりは各々の目標や夢が別にあったということ。
特に、2007年から弘前アクターズスクールに所属していた王林や、2010年から12年間りんご娘として活動し続けてきたときに関しては、ようやくりんご娘を卒業できるのか…という感情も、私の中にはありました。
事実、卒業について1番最初に切り出したとされるときと彩香は早々に別事務所に所属し、モデルや舞台での活動を開始。ジョナゴールドは下田翼さんが温めてきたソロプロジェクトを始動し、立て続けに新曲リリース、青森・東京でのバンドワンマンも大成功。王林のメディアでの活躍っぷりは言わずもがな。
りんご娘を巣立っていた4人の活躍を見ていると、あのときの4人の決断を卒業後のそれぞれの行動で正解に導いているのだと考えさせられるのです。
新しいりんご娘の誕生と世代交代
りんご娘は他のアイドルグループと違い、多くても4人~5人で活動するため、メンバーが固定されると他のスクール生にりんご娘昇格のチャンスが巡ってきません。
そのため、多くの練習生やアルプスおとめのメンバーがタイミングが合わずに卒業・脱退していきました。こればっかりは努力だけではどうにもならず時の運である部分も大きいです。
2022年4月からのピンクレディ・スターキングデリシャス・はつ恋ぐりん・金星(3代目)によるりんご娘、スターキングデリシャスはアルプスおとめからりんご娘昇格までにかかった時間が、歴代最長の6年間(2016年4月~2022年4月)。ピンクレディに関しては2022年3月で高校卒業を控えており、アルプスおとめは歴代高校卒業までに全メンバーが卒業していたため、もしかするとリンゴミュージックを退所していた可能性もありました。
farmerの1人として、新型コロナで失われてしまった2年間を埋めるべくFOURs期のパフォーマンスをもっともっと見たかったという気持ちはありましたが、FOURsの卒業=りんご娘解散にまで存在が膨れ上がりかけていたFOURsの歴史にピリオドを打ち、りんご娘が無事に世代交代されたことはとてもうれしい出来事でした。
ここまで、とまと🍅が2.9事件で感じたことを書き記しましたが、きっと皆さんそれぞれに感じたことがあって、私の考えとは共感できない部分もたくさんあると思います。それでも、りんご娘というグループが今も続いているからこそ、先代のメンバーたちに思いをはせることができ、今のメンバーを全力で応援することができているんだと思います。
きっといつか、FOURsの4人が集まる日は訪れるでしょう。現4人は2025年に必ず、はるか夢球場での1万人ライブを成功させます。そして、新しいりんご娘へと歴史は紡がれていきます。私は、1人のfarmerとしてこれからもりんご娘の行く末を見守っていきたいと思います。