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独立するために必要な、たった一つのもの

2024年も、残すところあと2ヶ月。

去年の年末、2024年は本づくりの年にすると心に決めました。
年明けからあれよあれよと、上半期の間に7冊ほど作り思いを遂げて、
たまたま書店も5・6・7・8月と毎年展示を行い、
下半期からは新サービスyourflagの立ち上げと手術、野外活動休止という
我ながらネタに尽きない1年となりそうです。

たましょ展示風景
もうすでに花丸満点をあげたい気分💮


残り2ヶ月は、気持ちだけは絶やさずに🕯少し体をいたわりながら過ごそうと決めています。

みなさんは、どんな気持ちで年を越せそうでしょうか?


私が独立したのは2021年。
今思えば、コロナ禍の生活に人々が慣れてきたかな?くらいの頃。コロナ共生期でした。
よくそんなタイミングで独立できたな、と我ながら相変わらずの無鉄砲ぶりに感心するのですが、なにより私には思い立ったら即行動する機能があり、独立を思い立ったばかりに辞めざるを得ない心持ちになりました。

独立を思い立ったのは、2020年→2021年の年末年始だったことを覚えています。
当時バレーボール漫画のハイキューにはまっていた私。最終巻を読み終えて、心の興奮さめやらぬまま一人でドライブに出かけました。
その頃住んでいた帯広の気温は、日中マイナス8度くらい。
凍てつく寒さのなか暖房をガンガン焚いて、日が沈みゆく日高山脈に向かって、アニソンを聞きながら車を走らせました。

「またこの一年を繰り返すのか」

燃え尽きるほどの熱い青春を描いたスポーツ漫画を読んだ反動からなのか、ふいにサイドミラーを覗き込んだ真顔の自分と目が合う。その瞬間に独立へのスイッチが押されたと思います。

それから何度か、独立するかどうかを悩んだことのある誰もがするであろう心のやりとり「いやいや、無理でしょ」「やっぱりやめたい」を繰り返すことになるのです。

最終的な決断を後押ししたのは、この言葉でした。

「私、まだまだこんなもんじゃない」

心のどこかで自分の可能性を信じていました。というか、諦めきれませんでした。
まだ自分自身を100%発揮できていないと、心が叫んでいました。
yourflagでは、これから独立しようとする人や、もっと自分の真ん中で生きたいという人の背中を押しています。
参加してくれている人の多くが言うおなじみのセリフがあります。それは、「自信がない・不安だ」というもの。

メンバーの悩みに真摯に向き合ううちに、自信には2種類あるということに気づきました。
一つは積み重ねてきたものを自覚しているがゆえの根拠のある自信。
もうひとつは、なんかわかんないけどやれる気がする、という根拠のない自信。

私が独立のときにそばに携えて離さなかったのは、なんかわかんないけどやれる気がする、という方の自信です。

この、根拠のない自信は見えない未来を拓いていくためになくてはならないものです。
自分自身の可能性を諦められない、手離せないという力。

とはいえ、根拠のない自信は、根拠のある自信があるから回り込んで湧いてくるものであるとも言えるのです。
これができたから、これもきっとできるだろう、という。

だからそもそも根拠のない自信すらない人は、前節の「これができたから」を一緒に作っていきましょうね、と話しています。

モニターのメンバーさんがフリーペーパー「Who?」を刊行しました。
彼女は、モニター申し込み当初やりたいことすら曖昧な状態でした。そんな自分をなんとかしたいという熱い思いに触れ、そこから「人が好き」⇨「取材をしたい」ということでフリーペーパーを作ることになりました。たった2ヶ月で、取材未経験ながら取材・編集・印刷をし、配布までたどりつきました。

手紙をくださったので、許可を得て掲載しました!うれしい。

紙物の発行は私の得意分野なので手取り足取り教えましたが、夢を叶えたのは彼女自身の力。それで食べていけるようにはなっていないものの、大きな大きな一歩を踏み出しました。いま、すばらしい屋号も決まり、このフリーペーパーにまつわる事業を立ち上げようとしているところです。

最初の一歩が何より重く大変なことを知っています。その背中を押してあげたら、二歩目は、一歩目の勢いそのままに前に進むだけ。

この制作に一生懸命になった経験が、彼女の根拠ある自信となり、またつぎの、何より大切な「根拠のない自信」を生むのです。


さぁ、あなたはどんな気持ちで年を越しますか?


11月28日から、1月スタート募集開始します!
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