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ラクしてフリーランス!を選ぶことの違和感

yourflagは、フリーランスになりたい人の背中を押すサービス、ではありません。
フリーランスや自営業を通して、「自分の人生の真ん中を生きる」人の背中を押すサービスです。

つまり、フリーランスになることが目的になっている人ではなく、自分が本当にやりたいことをやることが目的となり、その手段としてフリーランスや自営業という生き方を選ぶ人、ということです。

突然ですが、日本ではフリーランス人口はどんどん増えているそうです。

フリーランスの人口は、増える傾向にあるといわれています。ランサーズ株式会社によると、2019年から2021年にかけてフリーランスの割合は16.7%から22.8%に増えており、内閣官房によれば2020年のフリーランス人口は約462万人ともいわれています。

フリーランス人口の割合は?増加理由や今後の展望・日本の状況を解説https://freelance.levtech.jp/guide/detail/1241/

SNSをスクロールしていても、フリーランスになることを煽る広告を目にすることも増えました。(アルゴリズムかな?)それらを見ていると、「自由な働き方」や「稼げる」といった側面が押し出されていることが多いなと感じます。

ある意味でそれは真実です。

昨日は時間の決まった予定はなかったので、朝から海を見に行き、好きな喫茶店でモーニングを食べ、本を読んで買い物して家に帰り、午後から仕事を始めました。

会社員時代より実働時間は10分の1に減ったのに、収入は10倍に増えました(収入が増えた分、責任は増えました)。人間関係の煩わしさも、通勤のストレスも一切ありません。
正直言って、もう手放したくないと心から思います。

ひとりぼっちになれる時間が、私には絶対に必要。


ただ、そういった働き方自体が目的となった広告や呼びかけにはとても違和感を覚えます。私はあきらめずに自分の真ん中を生きようとすることでこの暮らしを手に入れましたが、それはあくまで「結果」です。

そういった広告からは、もっとイージーに生きたいという魂胆が見え透いているからなのか、その先に幸せはあるのだろうか?とモヤモヤしてしまうのです。

yourflagをもっと多くの人に知ってほしい。たくさんの人を救いたい。そのために発信していこうとしているのですが、そういう側面で売り出したくないと強く思います。

その感情はなぜだろうと向き合ったとき、改めてyourflagの芯にあるものに気づきました。それは、冒頭でもお伝えした、「自分の真ん中で生きる」ということです。これが、他のサービスにはない、芯の部分です。

では、「自分の真ん中で生きる」とはどういうことでしょうか。
yourflagメンバーの方がそれを体現しています。

お庭を作る人になって、自分自身が施主として感動したような庭づくりを小さな範囲で届けようとしている方や、

大好きなお酒のメディアを立ち上げて、お酒専門ライターになると決めた方、

コーヒー屋とダンススクールが一緒になった施設を、移住先の田舎に立ち上げようとしている方も。

みんな、本当にそれぞれ。
そして、聞いていてワクワクしませんか?

きっとこれを叶えた彼らは、イキイキしながら働いていると思うのです。

こんな大人たちが世の中に増えたら、もっとカオスで、もっと豊かな社会になると思いませんか?

多様性は生態系を強くします。

そして「自分の真ん中で生きる」を何より体現しているのは、私自身です。

憧れた北海道に移住し、大好きな田舎に住み、本屋をつくり、本づくりをしながら、自分の得意なことを求めてもらえるクライアントワークもやる。自分の人生の中で一番の成功体験である、「フリーランスになった」ことを多くの人に伝えるための仕事もできている。

今年になってからは札幌との二拠点生活も始めました。やりたいこと、望む暮らし、何も我慢していません。

photo by ayaka oonishi


ここには、「ラクして稼げる」「収入○倍」「ゆるふわフリーランス」のような文言はありません。

一つ共通しているのは、懸命に自分の人生と向き合っているということ。その人のやりたいことが、自分自身の内側と向き合って出てきたものだということです。

みんな、いままでなかった豊かさを世に生み出すために、道なき道を見出そうとしています。そして、その道をつくるために一緒にスコップを持って切り開き前に進むのが、yourflagです。

町を歩いて足をつかってヒントを探す提案をすることもあるし、時には一軒ずつポスティングするようなこともあるかもしれません。

足を使い、手を使って前に進むことを推奨しているのがyourflagとも言えます。なぜなら、私自身がそうやって今に至ったから。

最初から楽ちんなんてあり得ない。越えなければならない山は必ずあります。だけど、その先の山頂の日の出はもう、魂が震えるほどすばらしいものです。

以前、飲み屋でとなりになった自営業の方と、意気投合した言葉がありました。

「ラクじゃないけど、楽しいよね」

そうそう!と言いながら、一緒に酌み交わすお酒のおいしいこと。

「ラクじゃないけど、楽しい」。
yourflagが目指す在り方は、まさにこれです。

それは、考え方の順番なのかもしれません。

最初、現状に対する違和感を持っているのはみんな同じです。
そこから、「ラクして稼ぎたい」を掴むためにフリーランスになるのか、
違和感の理由を見つめて、「これをしたかったんだ」というものを掴むのか。

「これをしたかったんだ」がまだ見つかっていない方もいるかもしれません。それを見つけるためにyourflagを利用している方もいます。参考にこちらのnoteをご覧ください。


自分の真ん中で生きたら、どうなる?

自分の真ん中で生きるって、どういうこと?ということでyourflagの現メンバーたちと私の例を挙げました。

ラクじゃない方を選ぶことが何につながるのか?
私はそれを「満たされ感」と呼んでいます。

私の例で言えば、取材をして、心に響く言葉を反芻しながら車を走らせる帰り道。夕日に照らされる噴火湾を横目に、サンバイザーを下げる瞬間、心に沁み渡るあのときの感じ。

yourflagを経た方がつくりあげたフリーペーパーを、多くの人が喜んで手にしているのをSNS越しに見る、あのときの感じ。

「ああ私、いまの仕事が大好きだ。いい仕事してるなぁ」と思う瞬間。
そしてそのあと、嫌な職場に帰らないといけないとか、悦に入るのを邪魔する何かがない状態。その高揚感が、今に至るまでずっと続いている感じ。
何も違和感なく、やりたい仕事のど真ん中で生きていると感じるとき。

じんわりゆっくり、体に「満たされている」という血がめぐるのを体感しているような。

yourflagのメンバーの方には、ここを目指してほしいと思っています。
ラクじゃないけど、絶対こっちが楽しいから。


フリーランスになったけど、満たされ感を得られていない方、
ずっとクライアントワークばかりして疲弊している方、
今の在り方は自分の真ん中ではないと思っている方、
ほんとはずっとやりたいことがあるのに、手をつけてこなかった方。

そんな方が扉を開くのを待っています。

もっともっと、自分の真ん中で生きる人が増えますように。

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