ごめんなさい、隠していました。
北海道の大自然のなかで、自分の好きなことを、楽しそうにイキイキとやっているヘルシーな人。
私に対して、そんなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
自分もそう思っていました。
なので手術することになったことは、SNS上で積極的に発信してきませんでした。イメージを傷つける気がして、むしろ隠してきました。
驚かせてしまったみなさん、すみません。先週手術を終えて家に帰ってきました。
「たまさんって意外とゴリゴリなんですね!」
主宰している「yourflag」というサービスでは、受けているメンバーみんなにこう言われます。
叶えたい夢があるなら、それを待つのではなく自分から掴みに行こうという、ドラクエの作戦でいえば「ガンガンいこうぜ」で叶えるタイプ。
心に思うだけで引き寄せられるとか、ノートに書けば叶うとか、正直信じてません。
たまたま書店という、私が営んでいる本屋で昨年、絵描きのさくちゃんと「ほどほど展」を開催したときも、身内は「あなたたちがほどほどって…!」と笑っていました。私も笑ってました。
はい、ゴリゴリです。
人口800人の村で本屋をやりながらフリーランスの編集者をする?
むしろゴリゴリでいないとこんな生活成り立ちません。
絵に描いたような現実は、ゴリゴリだからこそ叶えることができました。これが私の舞台裏です。
心と身体を大事にしながら働くことを掲げてきたつもりだけど、全然身体の声を聞けていなかったみたい。
yourflagを始めたことで私の舞台裏のゴリゴリは明るみに出ることになり、おまけに手術をすることになってこのスタイルを省みないといけない…?という状況に陥りました。
「がんばりすぎだよ」
「働きすぎだと思ってたよ」
「もっと頼りなよ」
いろんな人が心配して寄せてくれる言葉が、辛かった。悲しかった。これまでの自分の道のりを否定されているような気がして。
そんななかで、「仕事が大好きなたまちゃんが大好きだよ」という言葉をかけてくれた人がいました。
私はその言葉に心から救われるとともに、ああ、私もそんな自分が大好きなんやった、と思い出しました。
これまで通り、私は自分の命を燃やして生きていきます。
つまり、誰かのため、自分のために仕事します。働きます。
ただ、今まで「働いた分と同じだけ休む」だったことを(そもそもできてなかった)、「働いた分以上休む」に変えます。
今まで聞けていなかった、身体の声を今以上に聞いていきます。
ここに来て落ち着いたのは、「佳く働くためにこそ、佳く休む」という考え。
具体的には、
22時以降は仕事しません。
朝、今日の体調を自分に聞きます。
コミュニケーションで起きた嫌なことも嬉しいことも、その日のうちに相手に伝えます。
できないことややりたくないことは周りに頼ります。
月に一度、自分以外の力を頼って回復させる機会を持ちます。
ヘルスケアにお金と時間を惜しみません。
詳しい人が周囲にたくさんいるので、積極的に教えてもらいます。
そうして、自分に合った方法を探す旅に出ます。
その旅路をちゃんとシェアします。
入院中、2025年のやりたいことリストを書き出してみたら70個出てきました。まだまだやりたいことも叶えたいことも山ほどあります。
仕事が大好きでゴリゴリに生きる自分と、
ちゃんと休む自分はきっと両立できる。
難しいけどこれはきっと病気が教えてくれた私の宿題。
このスタイルを確立させることが、来年の私の大きな目標です。