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矯正歯科-潜入調査レポート(7)

 カウンセリング巡りの目的は達成されたが、ボーナスステージでダンジョンが2つ追加されたので、投稿する。

8.ワイヤー矯正専門のE矯正歯科・・・5件目

【目的】
確実に制御可能とされるワイヤー矯正の手法を学ぶ
【手法】
 歯科の選定方法:紹介
【結果】
 口腔内写真を撮って、それをもとにDrから説明があった。
 奥歯を遠心側に移動させる動きは、アンカースクリューを移動しながら複数回打ち込むことや、舌側に装置を付けるなど、かなり大掛かりな装置が必要なようだ。
 矯正期間2年間、調整1か月おき、保定期間3年間
【考察】
・Drがじっくり丁寧に向き合う姿勢
 料金システムなどは他のスタッフでも良いはずだが、Drがそこまで説明していた。カウンセラーを教育していないか、専業職員が不要なほど患者数を増やさないようにしているのか。
 経営分析の視点から、カウンセリング時の雑用の外部化が出来ていないと感じた。私は本業において、アシスタントに任せられる仕事は、アシスタントに依頼することで業務量を増やす工夫をしている。この歯科医院は、院長じゃないとできない仕事に集中していない状況だったが、カウンセリングを効率化しても治療中の患者数をこれ以上増やせない状況であるため、カウンセリングの効率化は不要だったかもしれない。
 最初から最後までDrとお話だったため、緊張して疲労した。

・過去は振り返らない
 過去の経緯、過去の噛みあわせは分からない。未来にどう動かすかだけを考えている雰囲気だった。矯正専門医の標準タイプ。
 質問されたから、元のかみ合わせからずれたことを述べたが、「元のかみ合わせは資料がないから私には分からない」と言われ、切り捨てられた気分になった。些細なことがトリガーになるのであるが、考えすぎである。A歯科医と比較すると、私の類似症例の経験はあまりない印象を受けた。

・インビザとの比較
 Dr.はマウスピースを扱ってないので質問しなかったが、俗に言われているように奥歯を遠心側に動かす動きはインビザラインのほうが得意だと思った。

・10代の時に出会いたかった矯正歯科
 とても良い雰囲気の矯正歯科だった。丁寧にやられているため、最初の矯正するときにここでやっていれば今頃苦労しないのだろうな、と思った。ワイヤー志向の方、ドクター本人とじっくり向かい合った治療を希望される方にお勧めしたい。

9.大規模歯科医院のF歯科・・・6件目

【目的】
 「矯正後のシミュレーションが見られる!」に憧れて相談申込み
【手法】
 フリーペーパー経由で無料相談会に申込み。
【結果】
 口腔内写真、アイテロ撮影で説明。
 基本的にインビザで矯正を勧めるが、理想通りに動かない場合は部分的にワイヤー矯正を行うこともある。ワイヤーは100%動かせる自信がある。(インビザで動かせない場合も、従来法でリカバリー可能)
矯正期間は1年未満。リテーナー期間は人それぞれに判断しており、終わってみないと分からない、脱着式リテーナーを外す時間を少しずつ長くしてみて動くかどうかで判断。舌の癖によっては一生リテーナー使用することもあり得る。

【考察】
・インビザ、アイテロは導入したばかりか?
 アイテロ撮影が上手くいかず、何往復も撮影していた。マシーントラブルなのか、練習不足なのか不明だが、まだ慣れていないのかと思わされた。インビザも思い通りに動かせる自信が微妙な印象で、新しいことにチャレンジしながら上手くいかない時は得意な方法に切り替えるという姿勢のようだ。

・複数カウンセリングは想定していない!?
 予約時に『他院でも矯正相談している』ことは伝えてあったし、問診表に項目がなかったし、特に訊かれなかったのでこれまで矯正相談をしてきたことは伝えなかった。矯正したことも伝えるタイミングが無かったが、口腔内写真を撮るときにリテーナーを見つけて初めて質問された。再矯正を想定していないのは1件目のB歯科医院と同様だが、複数カウンセリングも想定されていない点は違和感を覚えた。インビザ、IPR(実施済み)の説明も初めての人相手に説明された。

・特に問題点なし
 カウンセリングも丁寧で、時間をかけて行われた。ただし、時間がかかったのはDrと言葉のキャッチボールが上手くできない時もあり、同じ説明を繰り返した場面も含まれる。
 現状分析の説明は良かったが、肝心の矯正治療、保定期間は「やってみないと分からない」という言及が多く、聞き逃しそうな口調で言われるのだが、私の地極耳はキャッチしてしまった。
 価格設定も格安(本命の半額)で、値段でこの医院を選ぶ人が多いのだろうな、と印象を受けた。個人的には安すぎて不安を感じた。歯科医院のスタッフも多いし、建物もお金がかかってそうなので、どこで利益を出しているか疑問が残った。※価値観は人それぞれ

※相変わらず写真と本文は関係ありません。

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