お茶碗と就活生
悦セイストのふらぺちいのです。
石田ゆり子さんが、貨幣を経験に変えていきたいみたいな発言をしてて
お金を惜しむの辞めようと思い、AV女優とアイドルの写真集イベント申し込んでもうた。
欲の衝動が強すぎる。
バイト先にお茶碗がある。
その茶碗の中には、傷がついているものもある。
洗浄する機械に入れた時に欠けたりする。
黒いちゃわんに丸くて白い傷があるので、私はこの傷がついている茶碗を「口内炎ちゃん」と呼んでいる。たまに「これ口内炎ちゃんだから使わないで」と言ってきょとんとされる。
今日のバイト中。
口内炎ちゃんとそうじゃない茶碗を仕分けしていた時のこと。
茶碗を見て傷の有無をチェックする。一つでも傷がついていたら口内炎ちゃんにしていた。
お、これは口内炎ちゃんじゃないぞ。そう思って下の方を見ていたら小さな傷があった。
そうなると口内炎ちゃん認定するしかない。
3個くらいあればもう非情に口内炎ちゃん認定できるのだけれども
1つしかないものも口内炎ちゃんにするのは心が痛んだ。
1つのミスも許されないなんて。たった一つだけ、それも小さい傷なのに。
同じ口内炎ちゃん認定されてる茶碗の中には、明らかに大きな傷、複数個あるやつもいるのに。パッと見ただけでは普通の茶碗なのに。シビアである。
これはなんとなく就活に似てる気がした。
企業にはたくさんの就活生がやってくる。しかし応募してきた就活生を全員獲るわけにはいかない。限られた人数しか獲得できない場合、人事部は無理矢理粗探しをすることになる。
「エントリーシートの字がなんとなく汚い」「漢字がちょっと間違ってる」「なんかこの文章気に食わない」と、細かくてもいいからとりあえず粗があれば落とす。だって粗の無い就活生がたくさんいるんだから。落とさなきゃいけないからとりあえず落とす。
たまにツイッターでピーマンの絵を「ピーマン」と書いたら「パプリカ」が正解だからという理由で不正解になっておかしいくないかという趣旨のツイートを見る。
たしかに理不尽だけど、それくらいのことは大目に見てほしいけど、社会に入ると理不尽なことばっかだから今のうちに慣れておこうねと諭される。
そりゃそんなことされたら卑屈コースに突入するわ。みんな粗を隠して完璧主義ぶって挑戦しないでミスするやつを嘲笑する文化ができあがっちゃうだろ。人間完璧じゃねえんだから。
人事部がもっと時間とお金と頭を使って人を見てくれよって言いたのが本音だけど、そういうわけにもいかないんだよな。
多分こういう文章を書いているのも就活においてはマイナスなんだろうな。人事部さんよ、誰も読まないでくれ。わたしは完璧ぶるからそこだけ見てくれよ。
ああ人間が人間を判断するには頭を酷使しなきゃいけない。お互いが中間点まで歩み寄れば平和だけど。
#悦セイスト