金木犀の香り。知らない⇒知ってる
悦セイストのふらぺちいのです。
この記事をパンツ一丁で書いている。
もうさすがに寒い。
早く熱いシャワーを浴びたい。
でも風呂に入るのが面倒だ。
入りたい。書きたい。音ゲーやりたい。
まあまず書いてしまおう。
「金木犀の香りっていいよね」
この話題に私は全くついていけなかった。
金木犀の香りって、なんぞや。
どうやら秋頃に香ってくるらしい。
乃木坂の歌詞にもある金木犀の香り。
嗅ぐと切ない気持ちになるらしい。
なんだその香りは。嗅いでみたい。
金木犀の香りに関する話題で、私の周りは盛り上がる。
「いいよねー」「切ないよねー」
やっぱりみんな、聞いていた通りのことを言う。
私もこの会話に加わりたい。
友人たちとはもう3年の付き合いだ。
金木犀の話題は秋を迎えるとやってくる。
秋でなくてもやってくる。
夏のクソ熱い日に「秋って、金木犀の香りがするよね」と話す友人たち。
金木犀の香りがわからない私は半ば逆ギレのテンションで
「夏なんだからシーブリーズとか日焼け止めの香りの話しろよ」
と思ってしまう。
これはすべて金木犀の香りが分からない私が悪い。
友人と夜の公園でネタ合わせをしていた。
ライブが近くなるとネタ合わせの時間を確保しようと思うと、どうしても夜の公園しかない。
本番間近で真剣にやるものの、この段階でそんなミスする?と思うミスをしてしまうことがある。
登場人物の名前を間違えてしまったり、動線を間違えたり。
まるで自分が劣等生に思える。辛い。うう。
「あ、金木犀の香りする」
マジ?どれだ
これでもかってほど鼻から息を吸い込んだ。
あれ、これが金木犀なんだ。
高校3年生の頃。高校から予備校までの道のりをチャリで走ってた時、なんか鼻がキューンとするあの香り。
ネタが全然ウケなくて落ち込みながら歩いてた時、なんか胸の奥が締め付けられるあの香り。
おい、あれ金木犀だったんかい。
受験期で憂鬱になってた時、ネタがウケなくて落ち込んでた時。
メンタル的にしんどかったんじゃなくて、金木犀の香りを嗅いでたから切なくなってたのか。
そうだったんだ。
これでようやく金木犀の香りがわかった。
これで友人たちの「金木犀の香りっていいよね」に加わることができる。
「金木犀って…」って聞こえたら、食い気味に言う。
「わかるわかるわかる―!!!いいよね!?いい香りだって知ってるよ!!」
仲間外れに思うことが一つ減った。私の寂しさが一つ減った。
#悦セイスト #金木犀