ビールの売り子を口説くおじさん。
悦セイストのふらぺちいのです。
自分のことを名前で呼ぶ女の子は、ぶりっこだと思ってて敬遠してました。
ただ桃ちゃんが自分のこと
「桃子ね」って言うのはとんでもなくかわいい。
自分のこと名前で言う女の子、むちゃくちゃかわいい。
かわいい桃ちゃんが言ってるからか。
昨日ナゴヤドームで野球観戦をしていた。
野球場にはビールの売り子がいる。
ビールの売り子は綺麗な人が多い。
おのののかみたくタレントになったり
STUの瀧野由美子みたくアイドルになったりするくらいに綺麗だ。
ビールの売り子はかわいいってのが相場だ。
女の子はかわいいと、口説かれてしまうのもこの世の常か。
実際に昨日も売り子を口説くおじさんがいた。
酔っぱらってるおじさんは、綺麗な女の子とおしゃべりしたい。
「君可愛いね」なんて数年前の藤森慎吾的なことを吐く。
実際にかわいいんだけれども、耳障りは良くない。
酔っぱらって、かわいい女の子にダル絡みする大人を私は見下していた。
絶対こんな風になるもんかと思っていた。
ただ酔っぱらっているおじさんは、私が向けてるような冷ややかな視線は百も承知だろう。
売り子の女の子にうざいと思われるのも、わかってるだろう。
試合が終わったあと、居酒屋に移動した大人が
「今日もビール売りのおねえちゃんにうざいって思われたわー。どうしたらうざいと思われないかな」
なんて真剣に悩むことは無いだろう。
みんなあっけらかんとしてるだろう。
「今日も嫌な顔されちゃったな。ガハハハハ」
と言い放ち、数日後にはまた「君可愛いね」と言うのだろう。
他人に嫌われたくないなと思うのは普通。
だから、絶対に嫌われない方法を模索する。
こうなると男は一生童貞になるのだろう。
絶対に嫌われない方法ってなんだ。
そもそも絶対に嫌われないなんてありえない。
そのことに童貞は気づけない。
ビールの売り子を口説くおじさんを軽蔑して
俺はああいう大人とは違うと高尚ぶる。
女の子が嫌がるフレーズを言わない。口説かない。安全策に出た。
ビールの売り子を口説くおじさんたちは、自分の楽しいに絶対的な自信を持っている。
口説かれたらビールの売り子は嫌がるだろうし、若い兄ちゃんの冷たい目線もあるだろう。
おそらく酔っぱらいも嫌われたり冷たい目線を向けられるのは嫌だと思う。
それでもおじさんたちは、
自分の気持ちに素直に動くこと、かわいいお姉ちゃんに「かわいいね」と言うことが楽しいんだと思う。
嫌われる辛さより、自分の楽しさを取る。
それはとても自分勝手に思える。
ただ傷つきながらも、自分の楽しいを追求する様は、たくましい。
傷の数は、己を信じた数なんだろう。かっこいいや。
いつか私も年を取って、腹も出て、白髪交じりのおじさんになるのだろう。
その時に、ビール売りのおねえちゃんに
「お姉ちゃんがかわいいからもう一杯頼んじゃうよ♪」
と言って笑い飛ばし、売り子に嫌な顔をされる大人でありたい。
家に帰ったあと奥さんは一人で食事して、娘は「パパのパンツと一緒に洗濯するな」と言うのだろうけど。
かっこわるくて、かっこいい大人。