手のひらをダンスフロアに
悦セイストのふらぺちいのです。
ラジオ収録に、就職活動に、能動的な日々。
ダラダラと文字を並べていたあの頃と、猫背の具合が違う。
企業の策略にまんまとハマってしまった話。
Amazonからメールが届いた。
内容を簡潔に記述すると
「Kindle対応の電子書籍を買うとポイントあげるよ」
といったもの。
2500円以上購入すると500ポイント。
大体購入した本の1%がポイントになるAmazon
500ポイントは、50000円分購入したのと同等の価値がある。
さらに私は先日ポイントを3000円分チャージしたばかり。
これは買うっきゃない。
私はKindleで本を購入した。
AWSに関する本と、池井戸潤の『ノーサイドゲーム』の2冊。
合計で3000円を超えたが、どちらも欲しいと思っていた本だった。
よしよしこれで500ポイントだぜ★
アカウントページのポイント欄を見ると
ポイントが入っていないではないか。
なぜだ。3000円以上買ったじゃないか。
さっきのメールにも書いてあっただろ
Amazonのメールを見返す。
するとメールの下部に、細かい文字で
「キャンペーンにエントリーする必要があります」
の表記。
はやとちりである。
参加の意思を表示しないと、ポイントあげないよん。
まあたしかに私が読んでいなかったからよ。
でもさあ、大事なことだからもうちょっと大きく書いてよ
私はエントリーするためにAmazonを再び開いた。
しかし、探してもエントリーページが見つからない。
Chromeで探して、Safariで探して、Amazonのアプリをダウンロードして探して
それでもエントリーページが見つからない。
20分は経過しただろうか。
ようやくページを見つけた。
ここまでたどり着くために私の頭は冷めていた。
「今、エントリーしてもな。ギフト券買いにいかなきゃじゃん」
「結局また2500円以上買ってるやん」
「タイムセールに飛びついてる人じゃん」
そんなことを思いながら、エントリーするためのボタンを押していた。
これからコンビニでAmazonのギフト券を購入しに行きます。
ここは物事をポジティブに捉えようじゃないか
「外に出て散歩することができる」
「陽の光を浴びることができる」
「出会える本が増える」
もうこうやって解釈していくしかない。
ただ、私はまだ読むべき本がたくさんあるのだ
売れる脚本を書くハウツーが書かれている『SAVE THE CAT』
AWSを理解するための教科書的な本
ネットワークを理解するための教科書的な本
Javaを理解するための教科書的な本
池井戸潤氏のラグビーチームを描いた小説『ノーサイドゲーム』
同じく池井戸氏の野球チームを描いた小説『ルーズヴェルトゲーム』
堂場瞬一氏の投手と審判を描いた小説『ミスジャッジ』
ここに『推し燃ゆ』と、感情の辞典が追加されるのだ。
私の人生は、2倍速でも間に合わない。
就職活動も、マッチングアプリも、5倍速くらいでやらなきゃなんですけど。
それでも私は
Amazonの手のひらをダンスフロアに
キレッキレのチャールストンをお披露目するのだ。
BEYOOOOONDSの『激辛LOVE』でも取り入れてたチャールストン。
まだ陽の光が出ているうちに、ギフト券を買いに行こう。