眺めのいい cafe
6月に竹富島を訪れた時のこと。
まだ八重山も梅雨シーズンで、朝から強い雨。
前泊の石垣島から竹富島に向かう高速船に乗った。
船は大きな飛沫を上げながら進み、
竹富島に到着した。
雨は変わらず強く降っていた。
宿泊予約をしたお宿のご主人が、
港へ迎えに来てくれた。
チェックインまで時間があるので、
ゆっくり雨宿りできる場所として案内してくれたのが、HaaYa nagomi-cafe だった。
このとき以降、竹富島を訪れると必ず立ち寄るお気に入りの場所となった。
外階段を登って2階にある店内へ。
島には珍しい2階建ての建物にある cafe だ。
幸運にも窓際のカウンター席が空いていたため、
そこに座った。
窓の外は雨に濡れる赤瓦の集落。
抜群の眺め。島の特等席。
雨音がたまらなく心地よい。
これまで集落をこんなふうにゆっくりと眺めることはなかった。
なんと贅沢な時間なんだろう…
雨宿りをしながら島野菜のカレーをいただいた。
店内に流れる音楽が心をとらえた。
島の時間の流れに、私に寄り添ってくれた。
その音楽が、石垣島出身のやなわらばーの曲であったことは後に知った。
それから大好きになり、残念ながら2020年で解散してしまったが、彼女たちの曲は八重山への想いとともにいつも私の中にある。
昼食を終える頃、雨も小降りになりやがて上がった。
雨上がりの島の散策にでかけた。
このあと、奇跡の光景に出逢うこととなった。