修了式
プライベートの話になってしまいますが、昨日、息子の修了式に参加しました。日本でいうところの小学校一年生の修了式。(こちらは9月が新学期)
私が小学生だった当時、通っていたごくごく普通の公立小学校には、
修了式というセレモニー的なものは特になかったように記憶しています。
担任の先生から一年を振り返った挨拶とこれからの子供達へ向けた言葉で終わるような、特に特別感のあるものではなかったと思います。
今回、息子の修了式に参加して私が経験しなかったとても良い修了式だったので書き留めておきます。
クラス単位の小さな修了式。
小さな学校なので日本のように生徒が沢山いるわけでもないのもありますが。それでも、先生達が会場を装飾したり、プレゼントを用意したり、スライドを用意したり、子供達一人一人に未来の夢を語らせたり、関わった先生たち全員を労ってあげる時間があったり、それらすべてを保護者達と共有する時間でした。さながら、保護者が参加する結婚式のような手作り感あふれる時間。
先週、屋外で行われたダンスの発表会も保護者達を交えた楽しい会でした。
修了式の最後、サプライズで担任の先生へ感謝の気持ちを込めた子供たちひとりひとりからのビデオメッセージがスライドにながされて締め括られました。形式的と言えば、形式的なんだけど、その過程すべてが子供たちと先生たち、そして保護者たちと「楽しい時間をつくる」というバイブレーションに溢れていて感動したのでした。
保護者として感動したというより、毎回こうした会に参加して思うのは、ちゃんと先生たちが子供たち、保護者を見て、自分たちで楽しい時間にしよう!という気概が見えたからでした。そして何よりそこにはスペインらしい?愛とユーモアが溢れているからでした。
私が小学生だった頃(もう30年以上も昔💦)、学校の中に情熱や気概のある先生たちは多かった。
ただ、日本の公立学校の教育現場では、そうした自由度や楽しい時間をつくる権限が先生たちにあまり与えられていなかったように感じる。そうした日本とスペインの教育現場の空気の違いというのだろうか、おおらかさというのだろうか、そんなことを思って、バルセロナの子供たちののびのびした自由奔放さをみて泣けてきたのでした。
本当は、日本の小学校学校の先生たち、子供たち、保護者たちも楽しくユーモラスに元気いっぱいやりたいし、できるはずなのに、いつの頃からか学校という場所は、何かというと教育委員会やモンスターペアレント、世間体を気にして、無難なカタチを選ぶような形式的な退屈な場所になっていったんじゃないかと勝手に推測してしまう。それは、学校だけではなく、いつしか会社や日本の社会もそうなっていったように思うのです。
手作り感満載ながら、ちゃんと子供たち、保護者を巻き込んで「勝手に楽しくやらせてもらいます。押忍!」なマインド全開のカタルーニャ州、バルセロナの学校から社会の在り方を思うのでした。
それでは素敵な1日を🌈
現在、誰かが体験した不思議な話しをZoomでインタビュー(顔出しなしでOK)させていただいています。世界と誰かと私と共有したい人がいたらお気軽にご連絡ください。