継続的な事業運営に必要!うまくいっている人が行う3つの共通点とは?(中編)
はじめに
こんにちわ!
パーソナルストレッチを専門としたプライベートサロンを運営しているたかはしです。
今後、独立・開業をしたい方向けの内容になります。(トレーナー・セラピスト・整体師など)
今回は引き続き【継続的に事業を運営している人の共通点】というテーマです。
このテーマは3回にわけて1つづつ紹介しているので良ければ関連記事も合わせてご覧ください
本日は継続的に事業を運営している人の共通点2つ目です。
前回は①の【うまくいっている人は前の所属先からお客さんを連れてくる。】を具体例をだしながら、紹介しました。
既存のお客さんがいるから、新規の方が増える
今回は②の【うまくいっている人は再来店してもらえる仕組みがある。】を解説していきましょう。
さっそくですが、この内容からこんな疑問が生まれるかもしれません。
繁盛しているお店は新規のお客さんが沢山入ってくるからうまくいっているではないのか?
確かに間違いありません。
しかし、それは新規のお客さんがくるから繁盛しているというわけではなくリピーターさんが定期的に通ってくれているので、新規の方がお店に気づき商品の購入に繋がるのです。
ということは、既存のお客さんがいるから、新規の方が増えるという事になります。
つまり、再来店をしてもらうことが必要ということです。
それでは、飲食店の生食パン店を例にだしてリピーターさんが出来て新規のお客さんが増える仕組みを解説していきます。
どの業界でも当てはまることなので、独立・開業をしてリピーターさんを作っていきたいという方は少しだけお付き合いください。
生食パン店のリピーターさん獲得術(例文)
まずは例文からどうぞ。(重要ポイントは例文のあとにお伝えします)
~例文ここから(あるOLの日常)~
今日も残業をして19時を過ぎてしまった。
仕事が終わった私はいつもの帰り道で家に向かう。
その帰り道には半年前くらいにできた【生食パンのお店】がある。
オープン当初から店頭に沢山の人が並んでいて、お店の前を通ると高級ホテルの朝食ブッフェにいるような気分になる。
目をつぶると綺麗な小麦色に焼けたふわふわのパンが想像できる香りがただよう。
看板をみると生食パンは毎日限定200食らしい。
店頭には今日も10人以上の人が並んでいて【本日の生食パンは売り切れ】という看板をもった店員さんがたっている。
数日たったある日、月末までに終わらせなくてはいけなかった仕事も終わり早く上がれた。
久しぶりに早く帰れる事でルンルン気分で家に向かう。
そして、いつものように【生食パンのお店】が見えた。
数十メートル離れていても、ほのかに小麦の良い香りがする。
それよりも、今日は並んでいる人が珍しく3人程度しかいない事に驚いた。
店頭には【残り10食】という看板をもった店員さんがいる。
これはイケると思い、看板を持っている店員さんに並んでも購入できるかを聞くと「まだ大丈夫!」とのこと。
このチャンスを逃すといつ食べられるか分からない。
時間もあるし並んでみるとすぐに自分の順番になった。
前に並んでいるお客さんはスマホを見せて商品を受けとるだけだったのでスムーズに進んだ。
そして、試しに生食パンを1斤購入した。
その際に店員さんからプラチナ色をした一枚のカードを貰ったがなんだろう。
どうやら、生食パンを購入した人限定で貰えるらしい。
カードには【ネットでの予約購入はこちらから】というQRコードが記されていた。
これは家に帰った後で確認しよう。
さらに、ルンルン気分が高まり家に向かった。
家につくとすぐにキッチンへ向かいパン切り包丁で薄く5枚にカットした。
1枚はそのままたべてみる。
白い芯の部分はしっとりとしてほんのり甘味を感じた。
さらに焼けた小麦の良い香りが鼻腔を通り、吸い込んだ息と共に口から漏れる。
息をするだけで美味しい。
その後は家に付く前に買っておいた、とんかつとコロッケを挟んで、カツサンド、コロッケサンドにしてあっというまに平らげた。
大満足だ。
まだ、残ってはいるがハマりそう。
ただ、中々買えないので、残念な気持ちもあった。
ここで先ほどもらったプラチナカードを思いだす。
そういえば、予約購入ができるということだった。
さっそく、QRコードを読み取り、専用の予約購入サイトに入ってみる。
そこにはリピーター様限定の予約購入サイトと記してあった。
カードに記載のパスコードを入力するとサイトへ入れた。
そこには、店頭では生食パンしかメニューがなかったのに、あんぱんやクリームパン、メロンパン、クロワッサンなど様々なパンがあった。
これははネット予約限定の商品らしい。
つまり、このカードを持っている人しか購入できないということだ。
しかも、初回購入特典として、月末まで使えるクーポンがある。
3日前から事前購入する事ができるので、生食パンを食べきるころにストックを切らさずにいけるということだ。
さっそく、ネットで予約購入をしてみることにした。
受け取り時間を指定して生食パンとネット限定商品のあんぱんとクロワッサンを事前購入。
購入が完了するとスマホに商品番号と受け取り日時が記載された。
そして、3日後。
仕事は予想通り残業になった。
ただ、これを見越して受け取り時間を設定していたので問題はないだろう。
帰り道で生食パンのお店を通ると、いつものように、店頭には10人以上の人が並んでいて【本日の生食パンは売り切れ】という看板をもった店員さんがたっている。
売り切れ?と思いつつ、看板を持った店員さんにスマホの予約番号を見せながら、ちゃんと在庫があるのか聞くと「はい!大丈夫です!こちらに並んでお待ちください!」と言われた。
ここに並んでいる人達は全員リピーターさんで予約購入者だったのだ。
前には10人ほど並んでいるが全員事前の決算が終わっているので、スイスイと受け渡しがすすみ、数分で私の番になる。
受け取りを済ませ店頭を見ると一番後ろに並んだ時と同じ光景の10人以上の人が並んでいて【本日の生食パンは売り切れ】という看板をもった店員さんがたっていた。
そういうことかと思いつつも優越感に浸り満足して家に帰宅する。
~例文ここまで~
少し長くなってしまいましたがお付き合いありがとうございました。
それでは、どの部分がリピーターさんになって貰える仕組みだったのでしょうか?
ここから例文の1文ずつ切り取って解説していきます。
新規集客の部分もありますが、合わせてみていきましょう。
生食パン店のリピーターさん獲得術(解説)
~例文を解説~
①目をつぶると綺麗な小麦色に焼けたふわふわのパンが想像できる香りがただよう。
解説→人間の嗅覚は様々な脳の部位に作用するので、記憶に残りやすいです。この女性は毎日この道を通ることで視覚と嗅覚が刺激されお店の存在を認知していました。実際に香りを使い空間を演出して集客をしているお店は多いようです。
②看板をみると生食パンは毎日限定200食らしい。店頭には今日も10人以上の人が並んでいて【本日の生食パンは売り切れ】という看板をもった店員さんがたっている。
解説→限定200食。常に人が並んでいる。売り切れの看板をもった店員さん。これによって特別なものであるという認識がされました。
③店頭には【残り10食】という看板をもった店員さんがいる。
これはイケると思い、看板を持っている店員さんに並んでも購入できるかを聞くと「まだ大丈夫!」とのこと。
このチャンスを逃すといつ食べられるか分からない。
時間もあるし並んでみるとすぐに自分の順番になった。
解説→中々手に入れる事ができないものという認識があったので購入にいたる。
④そして、試しに生食パンを1斤購入した。その際に店員さんからプラチナ色をした一枚のカードを貰ったがなんだろう。
解説→飲食店の2回目の来店率は約4割程度だと言われています。そして、2回目にきた場合の3回目の来店率が80%です、つまり、2回目に来てもらえるような仕組みを考えれば良いということになります。このカードには購入者限定という表示がされています。こうしてお客さんに対して「私は選ばれた人間である」という印象を植えつけることができます。
⑤店頭では生食パンしかメニューがなかったのに、あんぱんやクリームパン、メロンパン、クロワッサンなど様々なパンがあった。これははネット予約限定の商品らしい。つまり、このプラチナカードを持っている人しか購入できないということだ。
解説→実際に限定サイトをみると購入者しか買えない商品があったり、並ばなくても購入できる仕組みだったり、かなりお得なクーポンがあったりして、また購入するきっかけができた。
⑥ここに並んでいる人達は全員リピーターさんで予約購入者だったのだ。
解説→リピーターさんを優遇して並んでもらうことで人気店だと演出することができる。その影響で並びが少ない時間帯に新規のお客さんが来店してくれて、プラチナカードでリピーターになってもらう。
⑦そういうことかと思いつつも優越感に浸り満足して家に帰宅する。
解説→仕組みは分かったが特別扱いをしてくれているような気分になり好印象を持たせる事ができた。さらに、2回目に来店して貰えたのでこのお客さんが3回目を利用してくれる率は80%とかなり高いことになる。
~例文の解説ここまで~
終わりに
いかがだったでしょうか?
今回は飲食店のリピートをする仕組みでしたが、どの業界も根本は同じです。
まずは気づいてもらい、そのあと来てもらえたお客さんに値段以上の価値を提供し、特別だと思ってもらうことがリピートに繋がります。
ちなみにリラク系の業界もリピート率は30~40%だと言われています。
このリピート率をいかに高くすることが事業運営を続けていくことの鍵になるでしょう。
独立・開業を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。
次回は③【うまくいっている人は技術や専門性を最重要視していない。】をご紹介します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。