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自己理解の先にあるもの

先日、ママボランのCDP研修の一つである「性格タイプ論を用いた自己・他者理解」を受講しました。研修で紹介されていたエニアグラムについて、言及してみたいと思います。

エニアグラムとは

エニアグラムは、人を生まれながらの気質によって9つのタイプに分け、それぞれが本来持っている可能性や基本的な特徴を描いています。

「新版エニアグラム」訳者まえがきより


シープラスエフ研究所

複数の問いに答えることで、自分のタイプを知ることができます。
ネットでもいろいろありそう↓

https://www.enneagram.ne.jp/about/diagnosis

研修では事前に診断をしておいて、その結果について教えてもらえました。


自己理解


わたしのタイプ診断は、、、タイプ8、タイプ3でした。

タイプ8|挑戦する人
意思が強く自信あり。リーダー。パワフルでタフ。行動的、独立心が旺盛。常識よりも自分の判断に従う。強さを誇示する。場を仕切る。情に厚い。

タイプ3|達成する人
高い目標をかかげ、達成することへの意欲が高い。ストイック。効率的、道理的。目標達成のために柔軟に方針を変更する。弱みを隠しがち。単刀直入。自分の意見を一方的に話す。


感想としては、えー、そうなのか💦ストイック、とはよく言われるけど、リーダーという印象はあまりなかった。長所として活かす一方で、気をつけないとなぁ、といったところです。

ただ・・・・なぜか、言語化できないモヤモヤが残ったんです。。


受講から数週間経ったいま、冷静に振り返ってみます。


モヤモヤ1|型にはめられること


内定者時代に、人事部から「あなたはこんな人!」と言われて、私を理解してくれたような気がして嬉しく思い、もっと!もっと!とみんなしてフィードバックを求めてた記憶があります。「お前は宇宙人タイプだー!」とか。今思うとなんだそれ?笑

血液型もそうかもしれない。なんとな~く認識してた自分の特徴を、はっきりとこれだー!と言語化されるよろこび。自分を理解する楽しさ。よくわかります。



でも、、、それで・・・?だ。


心理テスト的に自分の性格タイプを知って、だから何なのか。そこから何がしたいのか、が大切なんじゃないか?と思ったわけです。

私はタイプ8、3の傾向が強い人。でも、だからどうすればいいんだろう。
ここからどうすればいいんだろう。


モヤモヤ2|過去を振り返って後悔すること

エニアグラムの診断の時、ぼんやりと、過去の感情や言動を思い出してチェックしていく。そんな過程は、別の講座「ライフラインチャート」でも同じく、でした。

過去の行動や経験から自分の特徴を知り、次のステージに活かす。ただそれだけなんだけど、過去を振り返って内省すればするほど、なぜか酸素が薄くなって息苦しさを覚えるようになったんです。


過去の言動や、タイプの決定によって、自分の存在を否定されたような、ネガティヴに考えてしまう。あのときもっとこうしてれば、とか。この攻撃性はあのときのせいでできちゃったんだ、とか。

どうしようもないことなのに。


・・・これらに対する解決の糸口が、エニアグラムの本にありました。

性格と自己は別もの


「エニアグラム」タイトルそのまんま!の本!
最強の公共サービス「図書館」で借りました。


本によると、「性格」とは、人の手で持ってるものであり、その手を通して自己を表現してるもの、だと著者は言います。


「性格」と自分の関係はこんなイメージ

エニアグラムで出されたタイプはあくまで「性格」。


だから、エニアグラムで自分のタイプ(性格)を知ることで、自動的に出てしまう「性格」から決別し、自由になる。変容する。トランスフォームできる、と。


あああ。なるほど。
じゃあ、過去のできごとは、別に、その人の本質そのものではない。ただ、性格が自動的にもたらした結果なだけなんだ。そう解釈できました。


これを知ったら、もう知らない世界に戻れません。

…完全に、同一化してました。「性格」とわたしそのものを。


なんだ、わたしはタイプ8・3、じゃないんだ。
ただ、今のわたしの「性格」が3・8なだけ。

わたしの手にあるタイプ3・8という性格カード。使うも、使わないも、わたし次第

つまり、タイプ診断で性格の型にはめられたのではなく、型から脱出できるってこと。そう思うと、モヤモヤ1はスーっと晴れていきました。

そして、その性格はわたしそのものじゃないんだから、過去にあったできごとも、べつにわたしの本質そのものではない。存在を否定される筋合いなんかない。

モヤモヤ2も消えてなくなりました。


「性格」から自由になる方法

「性格」から自由になる、ということは、自分の本質、心の深みに近づけるということです。そして、自由とは、衝動に任せるか、違う行動を取るか、の選択肢を持っていること。

うん、自由になりたい!
じゃあ、どうしよう。

今、ここ

自由になるためには、「今、ここ」が重要だそうです。

自動的に「性格」の特徴が出たその瞬間を認識する。過去を振り返るのではなく、「今ここ」がポイント。そうすると、衝動のままに動くか?抑えるか?二つの選択肢が出てくるんだそうです。

気付き

自分を観察し、ただそのもの自体の存在を知る(内なる観察者)。これを「気付き」と言っています。

例えば、「わたしは今、落ち込んでいるというその気持ち に気付いている」とか。

これ、ちょっと不安になってるときとか、眠れないときとかにいいかも。お今、ここに集中できる。

気付きトレーニング

とはいえ、そんな簡単に「気付き」を得れる人にはなれない。。
トレーニングを重ねないと無理そうですよね。

本の中では、トレーニング方法も紹介されてました。

簡単に言うと、

  • 5分間

  • 周囲を観察して

  • 注意を向けたところを特定し

  • 声に出して実況する。

  • 録音しても、ペアでやってもいい。

  • 「私は今、・・・に気付いている。わたしはなぜ・・・を見たんだろうと思っていることに気付いている。」と、「私は・・・に気付いている」を繰り返す。

  • どんなこと(考え/環境/感覚/気持ち)に焦点を当てやすい傾向か振り返る。

家族に怪しまれないように、トイレでやってみます。w

自己理解の先にあるもの

自己理解の先にあるものは、自分の自由、でした。
性格という手持ちのカードを使うかどうか、選べる自由。自分の本質に近づき、心の深くに近づく。

自分を変容、トランスフォームできるようになるってことです。
DXならぬ、JX 、なんてね。

最後までお読みくださりありがとうございました。


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