(今夜)NHK BSプレミアム「桜嵐記」「Dream Chacer」放送(見てね)
単なる押しつけがましい宣伝です。
2/12(土)0:45〜3:25 NHK BSプレミアム 宝塚歌劇 月組公演「桜嵐記」「Dream Chacer」が放送されます。
私のご贔屓、珠城りょうさんと美園さくらさんの退団公演だから宣伝するわけではない。
お芝居「桜嵐記」は儚くも力強く、美しい、心震える作品である。
物語は鎌倉幕府滅亡後の南北朝時代が舞台。
公家の南朝を支える武将、楠木正成の息子、楠木正行が主人公。
弟の正儀、正時と共に戦に明け暮れる3兄弟を軸としたお話。
正行と、南朝に使える公家の侍女、弁内侍との儚い恋も描かれる。
ヅカオタ歴の短い私には、宝塚史に残る傑作だとか名作だとか偉そうなことは言えない。
ただ、自分が観劇して感じたのは「今とんでもない名作の誕生の場に立ち会っているのではないのか」ということ。
マスクの中で鼻水を垂れ流し、嗚咽を堪えながら、そう感じた。
演出の上田久美子先生が作り出す美しい台詞、「芝居の月組」と言われるように、月組生全員がその時代を生きているかのような熱演、珠城りょうさんの退団と重なる最後の演出など、今でも思い出すだけで涙が出てしまうほど、素晴らしい作品。
宝塚を見たことがなくても、この素晴らしい作品を是非とも見ていただきたいと思い、放送前に慌てて書き始めた。
深夜放送なので、そんな時間まで起きてらんねぇ、という方は録画でもいい。
歴史さっぱりわかんねぇ、という方も心配無用。冒頭にわかりやすく説明してくれるので、置いてけぼりになる心配はない。私もさっぱりわかんねぇ状態で観たが、問題なかった。
ショー「Dream Chacer」はオープニングから大階段が出てきてワクワクする始まりで、その後もスパニッシュ、タンゴ、K-POPなど、バラエティ豊かな演出。
個人的には、「ミロンガ」というタンゴの場面がおすすめ。華麗な足さばきに、大人の色気のある場面である。
パレードの前の珠様さんと選ばれし男役さんとのダンスは、珠様さんの卒業とも重なり、涙が溢れてしまう場面。
お芝居、ショー、共に素晴らしいので、たくさんの方に見ていただきたい。
私も今、睡魔と戦いながらリアムタイムで視聴するつもり。