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べっどるーむ・まんどりん <今ひとつマイナーな楽器への考察と対策#6>
エレクトリック・マンドリンという楽器
「電化」するという事
多くの楽器は元は「アコースティック」だったワケですが、時代の流れと共に色々な楽器が「電化」つまり「エレキなんとか」になりました(笑
音楽ジャンルもそうですが、歴史が長くなればなるほどエレクトリック導入は抵抗感があるようですね。
何となく「インチキなモノ」とか「流行りモノ」というか・・・そんな感じがするのでしょうか?
それはともかく、私の場合マンドリンを演奏しようと思いたった時、まず「Electric Mandolin」を検索してましたから、ハナから胡散臭かったワケです。
ただ世の中にやはりこういう変態の世界が好きな人々が少なからずいる事がわかってワクワクしたもんです。
音色、ジャンル、楽器のデザイン・・・それはもうカオスな(笑
一番初めに私が「これこれ」と思った動画です。
ギターとは明らかに違ったサウンドですが、それでいて弦楽器の美味しいところが全開で。そしてこの楽器のデザイン!
5弦だし、複弦でもないし、マグネットピックアップだし、ソリッドだし・・・と、私が思い描いていたモノ全部入りという感じです。
ジミヘンのカバーだし。
こちらはギターでいうところの「フルアコ」でしょうか。ギブソン系フルアコのデザインで、音色もジャズにぴったり。こういうの探しているのですが日本国内では入手は無理のようですね。
どこかのメーカーで製品化・・・はまず無理か(笑
デザインはオーソドックなFタイプですが、フロントに存在感ありまくりのピックアップがいいですね。音も意外にアコースティックな感じで良いです。
何とあのビグスビーのマンドリンです。ちゃんとトレモロアームも搭載。当然ビンテージモノでしょうけど、音もクリアだし、少しだけ(残念)操作されるトレモロアームの調子も良さそう。ピックアップも3つ搭載!
これでいろんな楽曲を演奏しているところを見てみたいです。
ビルダーさんでしょうか?
どちらも美しいデザインのエレクトリックマンドリンです。
ここまでは入手困難なものばかりなのなので、実際に手に入れる事ができそうな(自分でも所有している)楽器を紹介します。
ケンタッキーというメーカーの4弦モデル。ケンタッキーはアコースティックモデルも生産していて、楽器店などで時々見かけます。通販などでも入手できてお値段も手頃。音やピッチも悪くないし演奏もしやすいです。
ゴールドトーンの5弦モデル。私はこれの古いモデルも所有していますが、現行モデルの方が音がクリアだと思います。ピックアップがハムバッカーだし、ゼロフレット仕様でフレットも一般的なマンドリンよりも太めなので演奏しやすいです。フィンガーボードがメイプルのものしかないのでご注意。
フェンダー製ですが、残念ながらすでに生産終了。5弦モデル。
国内ではまず見かけませんが、私は海外サイトで中古で入手しました。情報があまりないのですが、2000年ぐらいに韓国で製造されていたようです。ネックはギターに近い感触で、動画ではわかりにくいですがホローボディなのでセミアコのようなニュアンスがあって気に入っています。
最後はイーストウッドの8弦。イーストウッドは国内楽器店が代理店されているようで入手しやすいと思います。私は所有していませんが。お値段も手頃ですし、以前ここのギターを所有していましたが、造りも悪くないと思います。
エレクトリックの面白いところはエフェクターが使える事。
詳細はまた別の機会に書こうと思いますが、私の現在のエフェクターボードはこんな感じです。
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これで結構いろんな表現ができます。
エレクトリックマンドリンに挑戦してみようという方は、エフェクターなんかも色々試すと面白いです。
どうしてもギター用を使う事になりますが、同じエフェクターでもギターとはまた違ったニュアンスとなることも多いので、新しい発見があったりしますね。