「旅する土鍋 リトアニア編②」まず温かいスープを飲もう きっとかならずすべてうまくいく
直行便がない国リトアニアへ。
ワルシャワ(ポーランド)のイミグレーションの制服がちょっぴり軍服っぽくて、パスポートのページを念入りにチェックする目も厳しい。
搭乗チェックの厳しさは、国によっても異なるし、年々厳重になっていることは否めない。安全のためにはありがたいと思うが、寒さにふるえながら、ベルト、靴や靴下の必脱、上着にセーターまで脱がされてTシャツ姿とかになってるのが滑稽だ。セーターを脱いでバチバチ静電気ちらしながらピーピーとセンサーが鳴り、かなり賑やかな現場。何しても鳴るので「困ったわ!」と苦笑いすると、検査員の女性に舌打ちされて、それまで穏やかに振る舞っていたマインドが沸騰した、ぐつぐつ。
半年前のイタリア渡航で、ピアスをはずせ!命令に承知していたので、今回もただの小さなヘアピンを取ることは…いや驚いた。ぼっさぼさなヘアスタイルでようやく通過許可が出る。櫛と鏡かしてよと、ぼやきながら沸騰した血を冷ます。
あっちのトレーの上に、カバーが外されたわたしのカメラがあるのが気がかりで、裸足に薄着、髪はぼっさぼさのまま、まずカメラを救う。
リトアニアの空港につくと、真っ暗な寒空に雪が舞っていた。まず温かいスープを飲もう。きっとかならずすべてうまくいく。
「Šiupininė** sriuba」
リトアニア伝統スープ**
肉の燻製や野菜、パール大麦入り、パセリ添え
肉の出汁がして、ラーメンを彷彿させるような日本人の舌に合う味。燻製したベーコンや小さな角状牛肉のようなものやらがゴロゴロ。真珠型の大麦のやわらかさも安堵感をさそう。やさしい味。消化もよかった。
※記事を書くにあたりリトアニア語を訳すのが難しい。店の人に英語で説明してもらったり。間違えがあればどしどしご指摘ねがいたい。