ひっこし炒飯 溶けてゆく食材とからだ #まいにち土鍋
晴れ。日差しは熱いが、心地よい風が全開放窓から突き抜ける気持ちのよい日だった。工房兼住宅の荷物の積み込みは5時間に及んだ。うつわは地味に自分たちで運び出したし、庭のテラコッタもバンに積み込んだのに、なのに。ろくろとか、配電盤とか、工房棚とか、とにかく無骨なものだらけ。
その5時間、プロの荷物運び人たちは集中力を欠かすことなく優秀で。まるでお芝居か、はたまた曲芸でも見ているようで感動すら覚えた。柔和な挨拶を欠かさない反面、うぉー!と雄叫びを上げて運ぶ。こんなに熱く全身を仕事に注ぐ人たちがいたんだと嬉しくなってこちらも俄然やる気が出た。力持ちなのに対応はソフト。(ちなみにアート引越しセンターです!)
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仮眠して少し体力が復活して、ほぼ荷物は整ったと思ったら、すっかり冷蔵庫の中身の行き先を考えることを忘れていた。廃棄、消費を行ってきたが、中身はまだあるあるある。
ほどよく解凍されたご飯、冷蔵庫から出てきて汗をかいてる卵4つを贅沢に炒め、どうにも行き場のない納豆も加え、豆板醤を入れて炒めた。味付けは、もう使い切るしかない貴重な「奇跡の醤」で、納豆の大豆に焦げ目がつくくらい炒めた。
今夜はもうキッチンに立てないと思うほどの疲労感だったが、溶けゆく食材で最高の炒飯がつくれた。引越しトラックを追いかけるように溶けそうなカラダをひっぱって現地に遠距離移動!
9月6日(火)
炒める・盛る
「土鍋コッチョリーノ3合炊きサイズ」