「有効な時間」を増やすための3つのこと
あなたは普段、「忙しい」「時間が足りない」「仕事が終わらない」「時間があったら勉強したい」などと思うことはありますか?
時間について考える前に、日々、何に対してどのくらいの時間を使っているか、一度、棚卸作業をしてみると良いかもしれません。
例えば、「夕食に1時間」というざっくりとした情報を、「準備に20分、実際の食事時間は20分、片付けに20分」などです。さらに、準備の中には、「メニューを考えるのに5分」「材料を揃えて料理するのに15分」などに枝分かれします。
すると、メニューを考えるだけで5分使っているということは1週間で35分も、「どうしようかな」と迷っている時間に費やしていることがわかります。
さらに、料理する時間が15分というのは「なかなか手際が良いな」「この15分の間で使った調理器具を洗ったり片付けたりもできている」「この15分間で、翌日の夕食のメニューも考えられるかもしれない」などと、自分の長所や先々の計画に気づける場合があるかもしれません。
こうした棚卸し作業によって、本当に必要な作業を絞り込み、適正な所要時間を確保し、そして実は不要だったという時間を抽出します。
さらには、夕飯の買い物時間を削減するために、いつ何をネットスーパーで活用するのが効率的かを考えたり、家事代行や家族にお願いできることを考えます。
ネットスーパーも、家事代行も、その場に自分がいる必要性が出てくるので、「拘束時間」という側面もある(状況により)ことを知っておくと良いでしょう。
それでは、これらの3つのことをまとめます。
1・やることを絞り込む
2・やり方を変える
3・他者を巻き込む
1に関しては、日々の時間に加えて、1年先から、年齢の5歳刻みのキリがいい年月において考えてみると、より効率的です。
40代の方でしたら、「45、50、55、60・・・」といった感じです。
私が5年刻みに考えた意味は、40代を過ぎてくると、おおよそ5年刻みで体力的、思考的な変化に自分でも明らかに実感できると思えるからです。
そうした変化に対応できる自分をイメージしながら目標や、時間の使い方を組み立てていくことで、目標に焦ることなく着手しやすくなるのではないでしょうか。
これは2に繋がっています。例えば、30代の時までは深夜2時までパワーポイントで資料を作っていてもミスはそれほど多くなかったかもしれませんが、年々、睡眠時間が影響する思考力の精度は、少しずつ下がっていることが考えられます。
深夜の作業でもなんとかやってこれたことを、朝の最も集中力が高いときに移したり、終了した作業の確認回数を1回増やすなど、これまでの時間の使い方や、作業の方法を見直すことが決め手になるでしょう。
あるいは、「週末は絶対に仕事をしたくない」として平日にフル稼働していたとしても、「土曜日の7時から9時までの限定で週末も仕事時間を入れる」と変えたほうが集中できて、完成度の高い成果を発揮できるかもしれません。
3に関して私の場合では、子どもたちを巻き込み協力してもらっています。
・食後の食器はキッチンに持っていき(できれば)食洗機に入れる
・洗濯物は自分でランドリールームに持っていく
・おもちゃや本は自分の部屋だけで保管する
・出かける前と寝る前にリビングルームを片付ける
・翌日の学校の準備をしてから寝る
・仕事や大学の勉強で集中させてほしい時間を予め伝えておく
このように、ちょっとしたことではあるのですが、周囲の人達を巻き込みながら、私がやらなくても良いことを増やしていくことで、時間だけでなくストレスも軽減できるというところがメリットです。
さらに、3をしてもらうからには、十分に感謝の気持を伝えます。子どもたちにはハグもセットです!
現在のわたしは社会人大学2年生。春からは3年に進級予定です。年に2回の大学の試験期間は、夕食を作る時間も惜しいくらいです。そこに仕事のトラブルや急な案件が入ってきたときは、しんどいなあと感じることもありました。
ですから、有効な時間を調整することは私にとって、すべての役割をこなしていくための命綱でもあります。
時間の確保と同時に、目の前のことにできるだけ平常心で臨めるよう、周りの人を巻き込むことはもはや戦略です。
さあ、普段の「食事の時間」「スマホに触れている時間」などを分解し、棚卸し作業から、時間への新たなヒントが見つかりますように!