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Duel Commanderをご存じでしょうか。


●でゅえるこまんだー?

皆さん、こんにちわ。
突然ですが、”Duel Commander”という遊び方をご存じでしょうか。

おそらく1vs1 で統率者戦をするぐらいのふわっとした認識ぐらいは多くの方があると思います。が、日本ではあまり普及しておらず、
それ以上の詳細を知らない方が多いかと思われます。

しかし7月にMagicOnlineにて実装されて以降、
世界各国でジワジワと人気が出始め、
この記事を書いている2024年11月には
初週にフランスにて913人が参加した大規模なトーナメント
(その会場で開催されたReboundには227人)を皮切りに、
翌週フィリピンでも155人が参加したトーナメント等毎週世界のどこかで
100人近くのプレイヤーが参加するイベントや
30人程度の小規模の大会が同日世界各地で開催されるほどの
いま世界的に大人気フォーマットとなっております。

筆者は、レガシーがメインフィールドのプレイヤーではあるものの
その倍かそれ以上の時間や熱意で
MTG Arenaでブロールを遊んでいるジャンキーなので
それに非常に近いフォーマットに非常に興味が沸いたトピックでした。

●具体的なルールなど

ここではざっくり簡易的に箇条書きで書かせて頂きます。
もっと詳細を知りたい方は
・日本のMTGwiki

・Duel Commander

等をご参考ください。

ゲームのセットアップ

・デッキは統率者の伝説クリーチャーを含めた100枚(共闘、相棒もアリ)
禁止カードリストに加え、統率者のみ禁止リスト
(統率者に指定しなければ、デッキには採用して良い)
 の2種類の禁止リストが存在する。
 (後述します)
・初期ライフは20。
 多人数統率者戦と違い、統率者ダメージの蓄積による敗北はない。
・統率者を統率者領域から唱える度に2マナずつ課税されていくのは、
 多人数統率者戦と一緒。
・トーナメントでは構築戦と同じくBO3で行い、サイドボードは無いが
 マッチの2ゲーム目以降、
 統率者をデッキ内の同じ固有色の統率者と交換してもよい。

※画像イメージ。無論変えなくともOK。

(24/12/2/21:00加筆)
・マリガンルールに関してですが、
 原則、対人構築戦のMTGに準拠しますので
 現在のルール的にはフリーマリガンはございません。

禁止リストについて

まず、通常の禁止リストです。
(2024年11月25日現在)

上記に加え
・ステッカーやアトラクションを使用するカード
・アンティに関するカード
・カード・タイプが策略であるカード

個人的な主観ですが、
・統率者で禁止のカード
・レガシーで禁止のカード
・統率者がいるときにピッチになるインスタント
・1マナ以下のマナアーティファクト+厳かなモノリス
・火力の高いカード
・5マナの追加ターン呪文
・土地ハメするカード
で覚え始めると覚えやすい印象です。

次に統率者に指定が禁止されているカードです。

統率者に指定はできませんが、100枚の中には入れて構築ができます。
筆者の主観ですが、
統率者+大量の打ち消し呪文+土地で勝ちそうだったり、
威光や統率者加算コストを無視できる統率者や、
テンポを一度取るとそのままマウントが容易な統率者が
禁止されている印象です。

なんとコイツは使えるんです。

●で、実際に紙でデッキを組んでみた。

さてここからは筆者が実際に組んでみた経験談になります。
(ちなみに筆者はMOをプレイしておりません。)

フォーマットの性質上
アグロもテンポもミッドレンジもコントロールもコンボもいますし、
それぞれのレンジ帯で成功しているデッキも多数あるわけです。
となればやはり自分の好きなデッキといえば
青系統のテンポが組みたくなるわけです。
直近のフランスで開催された大規模な大会であるRelic Fest 2024にて
今年のEuropian Legacy Mastersの覇者でもあるMatteo Blasi氏が
"双眼のマルコム"で2位に入賞されていてリストを見たら、
これぞ求めていた青系統のテンポデッキだったので
そこから組んでみようとなりました。

ぶっちゃけそんなに強そうに見えなかったんだよね…実際にプレイするまでは。

殆ど自宅ストレージの余りもので組めてビックリした。

筆者はMTGを始めて7年目となるが、
実のところカード資産は結構最低限しか持っておらず
・青系統のパウパーフォーマットのパーツ
・ここ数年間レガシーの青軸のフェアデッキ系の拡張パーツ
(主にデルバー系統、コントロール、リアニメイト等)
・前回の禁止改定から触れていないcEDHコルヴォルドの残骸、
 及びそれらの拡張パーツ
など、本当に最低限自分がプレイしたいフォーマットをプレイできるぐらいの資産しか持っておりません。

現在再興中。

しかしながら、組みたいデッキが
レガシーの好きなアーキタイプに近いこともあり
買い足した以下のカードだけでした。

ここに書き忘れてますが、+幽霊火斬り(MH3)も。

計12枚で某MTG専門店さんで購入しても5000円程度でした。 
この値段内訳もパイロゴイフと月の大魔術師が総額の8割近くだったので
かなり経済的な参入障壁は低かったです。(あくまで個人的な感想)

●面白い?

100枚のハイランダーによる再現性の低さと
他の構築フォーマットにはない統率者の存在で
他の1vs1のフォーマットとは
別ベクトルでゲームが複雑になっています。
その部分に面白さが見いだせれば面白いフォーマットだと思います。

また、カジュアルな遊び方ができる一方で
海外のように競技的に取り組もうと思えばできるのも
個人的には関心が高いです。

オススメしたい方やシチュエーション

・統率者やレガシーのパーツを手持無沙汰にしてる方
・ハイランダーによるランダム性の高いゲームを楽しみたい方
・筆者と同じくブロールが非常に好きな方。
・統率者の人数が足りなくて待ち人待っている時間などに
・紙の大会に出場中に暇な時間などに

●最後にセールスポイントまとめ

・大体他のフォーマットのカードの流用が可能

 前述の筆者の経験談でも書きましたが
 レガシーor統率者をプレイしている(していた)なら
 初期投資が比較的安くデッキ構築、フォーマット参入が
 可能かと思われます。
(ぶっちゃけてしまうとデュアルランドやwillの所持の有無ぐらい)
 高額なお値段の付くカードに関しては
 そもそもDuel Commanderも対人戦フォーマットですので
 構築フォーマットで日頃プレイするようなカードが多いので
 そちらで使用している、使用していたカード群が多いので
 流用ができます。

・よくある「このフォーマットでしか使わないニッチなカード」が
 現状メジャーなのは”洗い落とし”ぐらいです。
 海外だと若干お値段付き始めてたりしますが、
 日本でならまだ20~50円程度で購入できます。

ブロールでも統率者に打たれると発狂します。

なので前項と重複した内容にはなってしまうのですが、
このフォーマットでしか使わないカードが少ない
というのもお財布事情にやさしいフォーマットだと思っております。

・強くて最新の物が沢山出てくるデッキリスト事情

 冒頭で述べたようにヨーロッパを中心に流行している為、
 高Tierや直近の優勝リスト自体は
 MTG GOLDFISHやmtgtop8などを調べていただければ、
 かなりの数出てきます。
 冒頭で述べたように世界中で流行ってるだけあって、
 直近だけで当たってもかなり膨大な量のデータがあります。
 なので
「最強のデッキリストをくれ」
「俺の好みのデッキリストを探したい」は調べればすぐに見つかります。

直近一ヶ月の上位デッキだけでも654デッキあります。

★参考URL

・MTG GOLDFISH Duel Commander Metagame

・mtgtop8 Duel Commander EVENT and METAGAME BREAKDOWN


以上、長々となりましたが、
フォーマット参入のご興味になりましたら幸いでございます。

よきMTGライフを!

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