宝塚記念(その2:有馬記念との関連性)
宝塚記念は有馬記念と関連性が非常に高いです、
ともに上半期、下半期のグランプリで、
その上コース形態、レース自体が非常に似ているのです、
ともに前半ハイペースでの後半持久力戦になりがちになります、
すると、ダービー、秋天、ジャパンカップ、大阪杯のような、軽い馬場の上がりだけのレースとは違ってくるのです、
宝塚記念は前年の有馬記念の成績抜きには予想出来ないのです、
これを覚えるだけで、あなたの競馬予想能力はワンランク上がります、
過去20年の宝塚記念3着内馬の成績を調べました、
前年の有馬記念に出走していて宝塚記念に出走していた馬は92頭います、
そしてこの20年間に馬券になった60頭の内、実に約半分の29頭が前年の有馬記念に出走しています、
ですので、その有馬記念でどういう成績を納めていた馬が宝塚記念でも来たかを調べるのは大変意味があるのです、
有馬記念での成績で、①~③、④~⑥、⑦~⑨、⑩~に分けて調べてみますと、
①~③着馬【5-3-5-17】複勝率43%
④~⑥着馬【3-5-0-15】複勝率29%
⑦~⑨着馬【1-3-2-06】複勝率50%
⑩~以下馬【1-0-0-25】複勝率04%
これだけでもいろんなことが分かりますよね、
まず⑩着以下はそうとう苦しくなります、
⑩着以下で来た1頭はヒシミラクルです、
2002年有馬記念⑪着⇒2003年宝塚記念①着
まあこの馬は穴馬の典型的な例ですね、
菊花賞勝ち馬ですから来てもなんらおかしくないのですが、菊花賞の後出るレース出るレース全て大負けでいきなり春天勝ちで大穴を開けました、
続く宝塚記念もまあ春天はまぐれだろうと侮られ、⑥人気でしたが見事G1連勝です、
このぐらいの実力馬でないと前年有馬記念の⑩着以下からでは宝塚記念は来れないのです、
次に①~③着馬はさすがの安定した成績ですね、
でも結構負けている馬もいます、
④~⑥着馬はあまり成績がよくないですね、
特に馬連では来ますが3着では狙えない事が分かります、
そして⑦~⑨着が素晴らしい成績を納めています、
複勝率は50%です、
ここがポイントになると思います、
出走は少ないですが、こういう馬が出てきたら積極的に買わなくてはいけません、
さて今年はかなり多くの有馬記念出走馬が出てきています、
2022年有馬記念
①イクイノックス
③ジェラルディーナ
⑥ウインマイティー
⑦ジャスティンパレス
⑧ディープボンド
⑩ヴェラアズール
⑪ボッケリーニ
⑯ブレークアップ
なんと8頭です、
調べたところ過去最多でした、
ですのでこの8頭の取捨が大事になるのです、
過去の傾向からすると⑩ヴェラアズール、⑪ボッケリーニ、⑯ブレークアップは斬りですね、
しかしボッケリーニは重要な前哨戦鳴尾記念の好走馬なので簡単には斬れません、
ここがデータ予想の悩ましいところなんです、
買いのデータと斬りのデータが同居した場合の判断が難しいのです、
ボッケリーニが有馬記念出走していなければよかったのですが、困ったものです、
次に①イクイノックス、③ジェラルディーナは必ず買わなくてはいけないことが分かります、
まあ人気馬ですから当然ですが、
⑥ウインマイティーは斬りですね、
このメンバーでは馬連に来ることは考えられず、3着も無いことが予想されます、
ポイントはやはり⑦ジャスティンパレスと⑧ディープボンドだと思います、
この複勝率50%ですから、この2頭のうちどちらかは馬券になることになります、
そのどちらかが難しいので両方買うことになるのですが、
このように有馬記念との関連性を調べることで、やはり予想人気上位馬は来る可能性が高い事が分かりました、
今年はかなり堅い結果になると思います、
有馬記念不出走馬から人気薄を探すのはかなり大変な作業になりますよ、
(^.^)