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中華街を歩いてて思いがけない、幸せな出逢いが

中華街を歩いていた。

真夏のお昼の中華街は、より暑く感じる。

わたしはスポーツウエアの男子のグループを、すり抜け追い越した。彼らは中国語を話していた。

すると、

「アナタのせいとがいます。」

と、グループの中の明るそうな1人が日本語で話しかけてきた。

後ろから、別の背の高い男の子がわたしの隣りに来た。

「センセイ、おぼえてますか。」

マスクをしていて分かりづらかったけれど、目尻で思い出した!

「大きくなったね!」

数年前に一緒に学習した男の子だった。

中華街に近い小学校で中国の子どもが100人近くいた。そのときの1人の男の子だった。

中学生になりとても背が高くなっていた。

「バスケットボールしてます。」

「ウーさん!ウーさんね!マスクとって。顔みせて!」
わたしは彼が大きくなり、声をかけてくれたことに感激していた。

彼は照れくさそうにニコニコとマスクをとった。

素敵な笑顔。


道々少し話して別れた。

彼は仲間のところへ戻った。最後に手をふってくれた。

ウーさん。。名前を覚えてた。
名前合ってて良かった。。


彼も数年前のわたしを覚えててくれた。

ショーウィンドウの自分の姿を見た。

今日は暑かったけれど、薄く化粧してて良かった。

というより、中華街を歩いてて
ウーさんのおかげで
思いがけない幸せに出逢えた。。

そのあとずっと嬉しくて心がはずんでいた。

ウーさん。。ありがとう。

ウーさんの瞳は綺麗だった。


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